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油蟲
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あぶらむし
ふりがな文庫
“
油蟲
(
あぶらむし
)” の例文
新字:
油虫
「町内の
油蟲
(
あぶらむし
)
——
釣鐘
(
つりがね
)
の勘六が、血だらけの
匕首
(
あひくち
)
を持つて、ぼんやり立つてゐるところを、多勢の人に見られてしまつたんで」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは
羽
(
はね
)
が
赤
(
あか
)
いので
赤蠅
(
あかばへ
)
と
土地
(
とち
)
ではいつて
居
(
ゐ
)
る。
木
(
き
)
の
灰
(
はひ
)
では
油蟲
(
あぶらむし
)
の
湧
(
わ
)
くのはどうも
出來
(
でき
)
なかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
硬
(
こは
)
いのがごそりと
脱
(
ぬ
)
げると……
靴下
(
くつした
)
ならまだ
可
(
い
)
い「
何
(
なに
)
、
體裁
(
ていさい
)
なんぞ、そんな
事
(
こと
)
。」
邊幅
(
へんぷく
)
を
修
(
しう
)
しない
男
(
をとこ
)
だから、
紺足袋
(
こんたび
)
で、おや
指
(
ゆび
)
の
尖
(
さき
)
に
大
(
おほ
)
きな
穴
(
あな
)
のあいたのが、
油蟲
(
あぶらむし
)
を
挾
(
はさ
)
んだ
如
(
ごと
)
く
顯
(
あら
)
はれた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
病院
(
びやうゐん
)
の
小使
(
こづかひ
)
、
看護婦
(
かんごふ
)
、
其
(
そ
)
の
子供等抔
(
こどもらなど
)
は
皆
(
みな
)
患者
(
くわんじや
)
の
病室
(
びやうしつ
)
に一
所
(
しよ
)
に
起臥
(
きぐわ
)
して、
外科室
(
げくわしつ
)
には
丹毒
(
たんどく
)
が
絶
(
た
)
えたことは
無
(
な
)
い。
患者等
(
くわんじやら
)
は
油蟲
(
あぶらむし
)
、
南京蟲
(
なんきんむし
)
、
鼠
(
ねずみ
)
の
族
(
やから
)
に
責
(
せ
)
め
立
(
た
)
てられて、
住
(
す
)
んでゐることも
出來
(
でき
)
ぬと
苦情
(
くじやう
)
を
云
(
い
)
ふ。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
油
常用漢字
小3
部首:⽔
8画
蟲
部首:⾍
18画
“油”で始まる語句
油
油揚
油断
油然
油壺
油画
油蝉
油斷
油火
油単