武田たけだ)” の例文
また、武田たけだの若君ともあるおんかたが、拙者せっしゃやかたへおいでくださったのは天のおひきあわせ。なにとぞ幾年でもご滞留たいりゅうをねがいまする。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武田たけだ、おまえは、さっきのうたをうたって、小山こやまは、ここでみんなに人形にんぎょうおどらしてごらん。」と、おっしゃいました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今日学校で武田たけだ先生から三年生の修学旅行しゅうがくりょこうのはなしがあった。今月の十八日の夜十時でって二十三日まで札幌さっぽろから室蘭むろらんをまわって来るのだそうだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
夜、武田たけだ本陣にあてられた片桐の問屋へは、飯田方面から、豊三郎が兄の北原稲雄と一緒に早駕籠かごを急がせて来た。その時、浪士側では横田東四郎と藤田ふじた小四郎とが応接に出た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
甲、信、駿の全土をその勢力のもとにつかんだ武田たけだ氏は、遠江とおとうみ参河みかわの一部を侵して、ずいしょに砦城をふみやぶりながら、三万余の軍勢をもって怒濤どとうのごとく浜松城へと取り詰めている。
死処 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
新羅三郎しんらさぶろう以来二十六せいをへて、四りん武威ぶいをかがやかした武田たけだ領土りょうどは、いまや、織田おだ徳川とくがわの軍馬に蹂躪じゅうりんされて、焦土しょうどとなってしまった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小山こやまは、さすがにみみまであかくして、うついていましたが、武田たけだはしかられても、あたまをかきながらわらっていました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
 そして今日から授業じゅぎょうだ。測量そくりょうはたしかに面白おもしろい。地図を見るのも面白い。ぜんたいここらの田やはたけでほんとうの反別たんべつになっているところがないと武田たけだ先生がった。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
じつは穴山梅雪あなやまばいせつも、これから甲斐かいの国へはいる時は、武田たけだ残党ざんとうもあろうゆえ、伊那丸を首にする場所にも、心をいためていたところだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これをきいたものが、わらすと、先生せんせいは、おそろしい武田たけだほうけて、おにらみになりました。とうとう我慢がまんがしきれなくなったというふうで
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今日学校へ行って武田たけだ先生へ行くとってとどけたら先生も大へんよろこんだ。もうあと二人足りないけれども定員ていいんえたことにしてけんへは申請書しんせいしょを出したそうだ。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
飯尾豊前ぶぜんも、彼と同じ今川家の被官ひかんなので、この地方の民治警備には、たえず連絡をもち、また、四隣の国、——徳川とくがわ織田おだ武田たけだなどの侵略にも、常に備えなければならなかった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武田たけだくんは、おかあさんがないのです。」
さびしいお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
甲州の武田たけだ
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)