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枯芝
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かれしば
ふりがな文庫
“
枯芝
(
かれしば
)” の例文
西風
(
にしかぜ
)
は
川
(
かは
)
に
吹
(
ふ
)
き
落
(
お
)
ちる
時
(
とき
)
西岸
(
せいがん
)
の
篠
(
しの
)
をざわ/\と
撼
(
ゆる
)
がす。
更
(
さら
)
に
東岸
(
とうがん
)
の
土手
(
どて
)
を
傳
(
つた
)
うて
吹
(
ふ
)
き
上
(
あ
)
げる
時
(
とき
)
、
土手
(
どて
)
の
短
(
みじか
)
い
枯芝
(
かれしば
)
の
葉
(
は
)
を
一葉
(
ひとは
)
づゝ
烈
(
はげ
)
しく
靡
(
なび
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その証拠と云うのは、乾板のある場所で廻転した際と、
枯芝
(
かれしば
)
を
跨
(
また
)
ぎ越した時と——その二つの場合に、
利足
(
ききあし
)
がどっちの足か吟味してみるんだ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
この
辺
(
へん
)
の水の在る所で今夜はこの枯れた樹を集めて、まあ火がよく出来るという考えでその辺の池のある所に荷を卸してまた例のごとく
枯芝
(
かれしば
)
を集め野馬の糞を拾ってその夜はごく安楽に
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
雪の降つた公園の
枯芝
(
かれしば
)
は何よりも砂糖漬にそつくりである。
都会で
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其
(
そ
)
の
枯芝
(
かれしば
)
の
間
(
あひだ
)
にどうしたものか
氣
(
き
)
まぐれな
蒲公英
(
たんぽ
)
の
黄色
(
きいろ
)
な
頭
(
あたま
)
がぽつ/\と
見
(
み
)
える。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
煙
(
けぶり
)
の
中
(
なか
)
には
其
(
そ
)
の
白
(
しろ
)
い
灰
(
はひ
)
が
後
(
あと
)
から/\と
立
(
たつ
)
て
落
(
お
)
ちた。
與吉
(
よきち
)
はいつも
彼等
(
かれら
)
の
伴侶
(
なかま
)
と
共
(
とも
)
に
路傍
(
みちばた
)
の
枯芝
(
かれしば
)
に
火
(
ひ
)
を
點
(
てん
)
じて、それが
黒
(
くろ
)
い
趾
(
あと
)
を
残
(
のこ
)
してめろめろと
燃
(
も
)
え
擴
(
ひろ
)
がるのを
見
(
み
)
るのが
愉快
(
ゆくわい
)
でならなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
枯
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
芝
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
“枯”で始まる語句
枯
枯木
枯草
枯葉
枯蘆
枯枝
枯野
枯死
枯山
枯渇