来合きあ)” の例文
旧字:來合
ちょうどそのとき、このお屋敷やしきにその時分じぶん学者がくしゃ名高なだかかった大江匡房おおえのまさふさという人が来合きあわせていて、やはり感心かんしんしていていましたが、かえりがけに一言ひとこと
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
をりから来合きあはせた権七ごんしちせると、いろへ、くちとがらせ、ひからせてながめたが、つらからすにもらず、……あし朽木くちきにもらず、そではねにもらぬ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
過去かこのことをおもすものは、両眼りょうがんくじってしまいましょう。リュバフキン!』と、かれ大声おおごえたれかをぶ。郵便局ゆうびんきょく役員やくいんも、来合きあわしていた人々ひとびとも、一せい吃驚びっくりする。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そこへおりよく童子どうじめが来合きあわせて、横合よこあいから手柄てがらうばっていったのでございます。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
忠明ただあきらという名人めいじん医者いしゃ来合きあわせていました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)