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木片
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もくへん
ふりがな文庫
“
木片
(
もくへん
)” の例文
「お前達はよく互にしつかりと抱き合つてゐる。」と、まるで巨大な
木片
(
もくへん
)
が生命を持つてゐて私の云ふことが聞えるかのやうに私は云つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
し
其
(
そ
)
の
薪
(
たきゞ
)
の
缺乏
(
けつばふ
)
から
自然
(
しぜん
)
にかういふ
砂
(
すな
)
の
中
(
なか
)
に
洪水
(
こうずゐ
)
が
齎
(
もたら
)
した
木片
(
もくへん
)
の
埋
(
うづ
)
まつて
居
(
ゐ
)
るのを
知
(
し
)
つて
之
(
これ
)
を
求
(
もと
)
めて
居
(
ゐ
)
るのだといふことは
彼
(
かれ
)
は
始
(
はじ
)
めて
見
(
み
)
て
始
(
はじ
)
めて
知
(
し
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
木片
(
もくへん
)
を
井桁
(
いげた
)
にくみあわせた
筏
(
いかだ
)
のよなものであった。そのうえになにが入っているのか
函
(
はこ
)
がのっている。
幽霊船の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「行こうじゃないか。見に行こうじゃないか。どんなだろう。きっと古い木だね。」私は冬によくやる
木片
(
もくへん
)
を焼いて
髪毛
(
かみのけ
)
に
擦
(
こす
)
るとごみを吸い取ることを考えながら云いました。
鳥をとるやなぎ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「そんぢやおめえさん
燃
(
もう
)
す
物
(
もの
)
にや
不自由
(
ふじいう
)
なしでえゝな」
婆
(
ばあ
)
さんは
羨
(
うらや
)
まし
相
(
さう
)
にいつた。さうして
小
(
ちひ
)
さな
木片
(
もくへん
)
を
入
(
いれ
)
る
爲
(
ため
)
に
持
(
もつ
)
て
來
(
き
)
た
麻
(
あさ
)
の
穢
(
きたな
)
い
袋
(
ふくろ
)
を
草刈籠
(
くさかりかご
)
から
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
その秘術というは、なんでも
木片
(
もくへん
)
をナイフでけずって、
小楊子
(
こようじ
)
みたいなものを造り、それを叩いて「動け!」というと、その木屑が、
起
(
た
)
ちあがってヒョックリ、ヒョックリ躍り出す。
人造物語
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
更
(
さら
)
に
其
(
そ
)
の
開墾
(
かいこん
)
に
第
(
だい
)
一の
要件
(
えうけん
)
である
道具
(
だうぐ
)
が
今
(
いま
)
は
完全
(
くわんぜん
)
して
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
に
提
(
さ
)
げられてある。
彼
(
かれ
)
は
恁
(
か
)
ういふ
辛苦
(
しんく
)
をしてまでも
些少
(
させう
)
な
木片
(
もくへん
)
を
求
(
もと
)
めて
居
(
ゐ
)
る
人々
(
ひとびと
)
の
前
(
まへ
)
に
矜
(
ほこり
)
を
感
(
かん
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
木片
(
もくへん
)
であった。犬がすぐそばで
吠
(
ほ
)
えつづけた。玉太郎は完全に正気にかえった。
恐竜島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
木
常用漢字
小1
部首:⽊
4画
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
“木片”で始まる語句
木片大工
木片微塵