トップ
>
斯程
>
かほど
ふりがな文庫
“
斯程
(
かほど
)” の例文
吟味
(
ぎんみ
)
せしに殘金十一兩
餘
(
よ
)
在
(
あ
)
りたり是を思へば文右衛門
盜賊
(
たうぞく
)
でなき事は
明白
(
めいはく
)
なり
斯程
(
かほど
)
に證據ある上は汝何程陳ずる共
詮
(
せん
)
なき事ぞ
痛
(
いた
)
き思ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今度は相撲の稽古を思ひ立ち師匠には
大錦卯一郎君
(
おおにしきういちらうくん
)
を見立てた。何も素人の痩つぽちを
弄
(
いぢ
)
くつて貰ふのに
斯程
(
かほど
)
の大力士を煩はさんでもよいのである。
相撲の稽古
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
殊に私達が目の當りに黒岩山を見ると、
斯程
(
かほど
)
に幾日も其の山の爲に
割
(
さ
)
かなければならなかつた事が不思議に思へた。
黒岩山を探る
(旧字旧仮名)
/
沼井鉄太郎
(著)
斯程
(
かほど
)
の
大力
(
だいりき
)
ある亥太郎、なか/\一人や二人の力で腕を捩上げるなどという事の出来るものではござりません。
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そうして又、同時に、これ程の純な気持ちを持った親子が、
斯程
(
かほど
)
まで残虐な、異常な運命に飜弄されているのを見た事も、今日迄六十余年の生涯を通じてなかったのである。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
斯程
(
かほど
)
解らぬ無形の意を只一の感動(インスピレーション)に由って感得し、之に唱歌といえる形を付して尋常の人にも容易に感得し得らるるようになせしは、是れ美術の功なり。
小説総論
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
斯程
(
かほど
)
に御願い申上げても、よしあし共に仰せられぬは、お情無い。私共を何となれとの御思召か、又
彼
(
かの
)
品
(
しな
)
を何となさりょう御思召か。何の御役に立ちましょうものでもござりますまいに。」
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
斯程
(
かほど
)
の
島
(
しま
)
だから、
何
(
なに
)
か
食物
(
しよくもつ
)
の
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
もあるまいと
四方
(
よも
)
を
見渡
(
みわた
)
すと、
果
(
はた
)
して二三
町
(
ちやう
)
距
(
へだゝ
)
つた
小高
(
こだか
)
い
丘
(
をか
)
の
中腹
(
なかば
)
に、
一帶
(
いつたい
)
の
椰子
(
やし
)
、バナヽの
林
(
はやし
)
があつて、
甘美
(
うるは
)
しき
果實
(
くわじつ
)
は
枝
(
えだ
)
も
垂折
(
しを
)
れんばかりに
成熟
(
せいじゆく
)
して
居
(
を
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
飯島は
斯程
(
かほど
)
までに孝助を愛する事ゆえ、孝助も主人の
為
(
た
)
めには死んでもよいと思い込んで居りました。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
も
御退
(
おしりぞ
)
け下さるべしと言るゝに伊豆守殿
顏色
(
がんしよく
)
を
變
(
かへ
)
是れ越前其方は
役柄
(
やくがら
)
をも
相勤
(
あひつとめ
)
候へば
斯程
(
かほど
)
の事は
辨
(
わきま
)
へ居るべし
老中
(
らうぢう
)
の公用人は
目付代
(
めつけかは
)
りなり
役屋敷
(
やくやしき
)
に於て
密談
(
みつだん
)
致す事は元より
御法度
(
ごはつと
)
なりと申さるゝを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
盜
(
ぬす
)
み取り無證據なりとて文右衞門に
塗付
(
ぬりつけ
)
んと
巧
(
たく
)
みしに相違あるまじ
不屆至極
(
ふとゞきしごく
)
の奴なり汝は一年何程
給金
(
きふきん
)
を取て居るや其金
盜
(
ぬす
)
まざれば
何方
(
いづかた
)
より出したる金子なるや明らかに白状せよ
斯程
(
かほど
)
に證據のある事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
漢検準1級
部首:⽄
12画
程
常用漢字
小5
部首:⽲
12画
“斯程”で始まる語句
斯程迄