打製石斧だせいせきふ)” の例文
打製石斧 打製石斧だせいせきふ通例つうれいながさ三寸計りにして、其形状そのけいぜうは長方形、橢圓形、分銅形等なり。は一端に在る事有り、兩端れうたんに在る事有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
こんなにたくさん打製石斧だせいせきふのあるのは、あるひはこゝで石斧せきふ半製品はんせいひんつくつて、各地かくち輸送ゆそうしたものかもれないとおもはれるのであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
陳列所ちんれつじよ雨垂あまだおち積重つみかさねてある打製石斧だせいせきふは、かぞへてはぬが、謙遜けんそんして六七千るとはう。精密せいみつ計算けいさんしたら、あるひは一まんちかいかもれぬ。
これを打製石斧だせいせきふといつてゐます。しかし打製石斧だせいせきふには實際じつさいものるために役立やくだやいばがありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たゞしその時代じだいには、精々せい/″\打製石斧だせいせきふか、石鏃屑せきぞくくづくらゐで、格別かくべつおどろくべき珍品ちんぴんらぬのであつた。
未開社會みかいしやくわいに於ては器具きぐの上にも分業ぶんげうおこらざるを常とす。一個の打製石斧だせいせきふもコロボックルの爲には建築、造船、獸獵、爭鬪に際して、きわめて肝要かんえうなる役目を勤めしなるべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
この打製石斧だせいせきふは、ある場所ばしよではずいぶんたくさんにます。いまから二十年程前にじゆうねんほどまへ私共わたしども東京とうきよう西にし武藏むさし深大寺じんだいじといふむら附近ふきんあるくと、一時間いちじかん何十本なんじつぽんとなくひろられました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
(第一)石を打ち欠きて作れる斧形おのがたの者。(之を打製石斧だせいせきふと呼ぶ)。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)