惡相あくさう)” の例文
新字:悪相
この自動鐵檻車じどうてつおりのくるま出來できなさい、如何どん危險きけん塲所ばしよだつて平氣へいきなもんです、猛狒ゴリラ獅子しゝ行列ぎようれつてゝおそつてところで、此方こつち鐵檻車てつおりぐるまなかから猛獸まうじうども惡相あくさう目掛めがけて
まなこするどはなうへしわ惡相あくさうきざそろへる水々みづ/\しきが、小紋こもん縮緬ちりめんのりうたる着附きつけ金時計きんどけいをさげて、片手かたてもすそをつまみげ、さすがに茶澁ちやしぶはぎに、淺葱あさぎ縮緬ちりめんからませながら、片手かたてぎんくさりにぎ
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
れ兩人并に町役人共下られける斯樣に嚴敷申渡されしは何故なにゆゑと云ふに勘兵衞は大兵だいひやうにして色黒くまなこ大きくひたひより口へ掛て大疵おほきずあと一ヶ所又小鬢こびんはづれより目尻に疵痕きずあと二ヶ所有り至つて惡相あくさうなれば奉公人の欠落かけおち合點がてんゆかずと思はれ斯は申されしなり夫より勘兵衞は早速さつそく彦兵衞方へゆき勿々なか/\三日の中に三十兩の品は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)