封度ポンド)” の例文
彼れの一〇〇封度ポンドの中から七〇封度ポンドを支払った後に、残りの三十封度ポンドの価値は以前の七十封度ポンドの価値と同じ大きさでなければならず
やがて成長すれば三二インチの高さ体重一一〇封度ポンドにも達するのでは、まさに犬種中の最大種アイリッシ・ウルフ・ハウンドであった。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
やや一封度ポンドに近い魚肉と、定量の塩をさらえこむと、肉がはみだしていようとよじれていようと、なんのおかまいもなくどんどん流してよこす。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼のためにとっておいた「暁」五袋とキングウイスキー少量、それから野菜は玉ねぎ一貫匁とごぼう二本位、岡東は缶詰四個とバター一封度ポンドをくれる。
海野十三敗戦日記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「一立方呎は一斗五升、又水一立方呎は六十六封度ポンド半の重量がありますから、水約三十六立方呎で一トンになります」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
地球ちきゆうで百五〇封度ポンドおもさの人間も、火星くわせいでは六〇封度ポンドになる。人は地球ちきゆうにゐるときよりも二倍半ばいはんたかくとべる。)
あれが汽鑵ボイラー圧力計プレシュアゲージなんだが、あの圧力計ゲージの前に立って、あの指針はりが、二百封度ポンドなら二百封度ポンドの目盛りの上に、ピッタリと静止しているのを見た一瞬間に
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、雪の積っていない軌条を追い求める様にして、もうひとつの達磨転轍器だるまポイントを切換えた私達は、とうとう臨港線の赤錆た六十五封度ポンド軌条の上へ疾走はしり出た。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
年齢五十歳前後、身長五呎八乃至九吋、体重約百九十封度ポンド。色白の方で、訛りのない標準英語をはなす。
双面獣 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
愚園ぐゑんの方は小さな浅草の花屋敷で、動物の外に一寸法師や象皮ざうひ病で片手が五十封度ポンドの重量のある男の見世物などがあり、勧工場くわんこうばや「随意小酌せうしやく」とはり出した酒亭しゆていもある。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
そしてその取り出しかたがだんだんはやくなって、かれこれ一封度ポンドもはいっていそうな紙袋を二十分位で空っぽにしてしまって、紙袋をそこへすててさっさと歩いて行った。
動物園の一夜 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
そして丈夫な一人前の坑夫は約六十封度ポンドほどの錫の鉱石を日に四回坑外まで運ぶのである。
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)
虫の喰滓のような比島米で、おまけに鍋も釜もない故、石油缶で炊くのだが、底がこげついても、上の方は生米のまま、一日一人当り一封度ポンド四分ノ三という約束の量も疑わしい。
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
肉の市場における買手の競争により価格は急速に一封度ポンドにつき八、九ペンスから二、三シリングに騰貴し、従って肉は現在よりも多数の人に分たれることにはならないであろう。
彼女は、今、三、四封度ポンドを携えてくるために内地に帰って行っていた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
スケイトやとぼがんそりやカアリング——氷上ボウルスとでもうべきウィンタア・スポウツの一種で、三十から四十封度ポンドある丸い石を氷のうえに転がして、TEEと呼ばれる三つのうち中央の円内へ
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
「五百封度ポンドぐらゐの小型よ」
続戦争と一人の女 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
及び七〇封度ポンドの重量の金を生産し、従って第一等鉱山の地代は三十封度ポンドであり、第二鉱山のそれは十封度ポンドであると仮定せよ。
黄色い電燈の下で、汽鑵ボイラー圧力計指針はりが、二百封度ポンドを突破すべく、無言の戦慄せんりつを続けている数分間である。
怪夢 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
乾した貝肉は一封度ポンド一ドルで売れるというわけなのだが、そんなものまで計算に入れなければならない詰りかたでは、どうせろくなことが出来るわけはないのに
三界万霊塔 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
このテイクロトロン装置は、全重量が僅かに十五封度ポンドで、小脇にかかえて歩けるほどだ。
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
一片の鮮肉を得るのさえ極めて困難であり、盛夏の候でさえ一封度ポンドの新鮮なバタはなかなか買えるものではない。一年のある季節に大市が開かれ、保存のきく一切の食料品はこうした時に買込まれる。
三十封度ポンド以上は、一封度に三ペンスのわりで申し受けます。
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
体重 おすで一一〇封度ポンドめすで八〇封度まで
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
鉱山を中止せる二人の資本家により生産さる、金一四〇封度ポンドが以前に交換されたと同一の価値。その大いさは…………毛織布五、六〇〇ヤアル
その途端に空罐が約七寸の勾配で上のほうからゆっくりと下ってきて、一封度ポンドの魚肉とひとつまみの塩をさらいこみ、調帯ベルトに飛って罐叩きのいる仕上台へ流れてくる。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ひとりにつき三十封度ポンドまで無代
踊る地平線:04 虹を渡る日 (新字新仮名) / 谷譲次(著)