如何程いかほど)” の例文
今日こんにちこれ復興ふくこうするをべし、而してその復興ふくこうはうたるや、安楽椅子あんらくいすかゝり、或は柔軟じうなんなる膝褥しつぢよくうへひざまづ如何程いかほど祈祷きたう叫号きうごうするも無益むえきなり
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
又、警察は、私の陳述によって、八十位に見える例の怪老人のことも知ったのであるが、その様な老人は、如何程いかほど探索しても、発見することが出来なかった。
孤島の鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
士「此の莨入を二つ買うが如何程いかほどだえ、左様か、つりは宜しい、宅へ来た時ついでに持って来てくれ」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すなはち問うてはく、国民性とは何ぞや、国民的性情の満足とは何ぞや、そも/\又の要求に是認せらるべき点ありとせば、そは果して如何程いかほどの意味にて是認せらるべきかと。
国民性と文学 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
歎願たんぐわんせしに最早もはや罪科ざいくわきはま御所刑おしおきづけへ老中方の判もすわりたり今少し早くば致方もあるべきに今更是非なしとの事なれば吉右衞門平兵衞共に途方とはう寥々すご/\と歸りしが吉右衞門は如何程いかほど金子入用にても何卒喜八を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仮令如何程いかほど巧妙な方法で殺しても、殺人が行われた以上、どうしても下手人が出なければ納りっこはありませんから、誰か別の人を自分の身代りに下手人にする
二癈人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
其方なり如何程いかほど千太郎の惡敷あしくとも主人と名のつきし者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
仮令如何程いかほど骨が折れようと、危険をおかそうと、万一成功したならば、あれ程お前が熱望していた、長の年月としつきただそれのみを夢見つづけていた、お前の夢想郷の資金を
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
致すかどうぢや京都に居る時平左衞門のみ出會であひて外の者には出會であはざりしか此儀は何ぢやと有に願山ぐわんざんおそれながら然樣さやうの儀には御座なく平左衞門事はにて別段べつだん懇意こんいに致せしゆゑかれの世話は仕つりしと云へば大岡殿これさ願山汝如何程いかほど申ても申口がくらし平左衞門其方そのはうにか由縁ゆかりにてもあるか又は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)