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おおめ
ふりがな文庫
“
大目
(
おおめ
)” の例文
「そうか。よし、それでみんな判った。いや、まだ判らねえところもあるが、そこはまあ
大目
(
おおめ
)
に見て置く」と、半七は云った。
半七捕物帳:27 化け銀杏
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お父さんだって
大目
(
おおめ
)
に見てくれますよ、とお台所のあとかたづけをしながら、たいへん意気込んでおっしゃるのです。
千代女
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「
不幸
(
ふこう
)
な子だと
思
(
おも
)
って、
大目
(
おおめ
)
に
見
(
み
)
ておいてやったのだが、
何
(
なん
)
の
科
(
とが
)
もないかあさんや、きょうだいをのろうと
聞
(
き
)
いては、
捨
(
す
)
ててはおけない。出ていけ。」
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
引捕
(
ひきとら
)
えて、
是
(
こ
)
れが罪人でございと
云
(
い
)
えば、
如何
(
いか
)
に優しい
大目
(
おおめ
)
な政府でも
唯
(
ただ
)
見ては居られない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
僕は二時頃まで、ちょいと寝たいんだ、あとからウンと
奢
(
おご
)
ってやるから
大目
(
おおめ
)
に見るんだぜ。
国際殺人団の崩壊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
も
御道
(
おみち
)
の
為
(
た
)
めとあれば、
私
(
わたくし
)
の
存
(
ぞん
)
じて
居
(
い
)
る
限
(
かぎ
)
りは
逐一
(
ちくいち
)
申上
(
もうしあ
)
げて
了
(
しま
)
いましょう。
話
(
はなし
)
が
少
(
すこ
)
し
堅
(
かと
)
うございまして、
何
(
なに
)
やら
青表紙臭
(
あおびょうしくさ
)
くなるかも
存
(
ぞん
)
じませぬが、それは
何卒
(
なにとぞ
)
大目
(
おおめ
)
に
見逃
(
みのが
)
がして
戴
(
いただ
)
きます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
女に似あわない大酒は、こういう商売の者として
大目
(
おおめ
)
にも見られたのであるが、そのほかに誰にもゆるされないのは、かれの手癖の悪いことであった。
半七捕物帳:23 鬼娘
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
実際の
真面目
(
しんめんぼく
)
を言えば、常に
能
(
よ
)
く夜を守らずして内を外にし、
動
(
やや
)
もすれば人を
叱倒
(
しかりたお
)
し人を虐待するが如き悪風は男子の方にこそ多けれども、
其処
(
そこ
)
を
大目
(
おおめ
)
に看過して独り女子の不徳を咎むるは
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
そち
達
(
たち
)
は
今正
(
いままさ
)
にその
修行
(
しゅぎょう
)
の
真最中
(
まっさいちゅう
)
、
少
(
すこ
)
し
位
(
くらい
)
のことは
大目
(
おおめ
)
に
見逃
(
みの
)
がしてもやるが、あまりにそれに
走
(
はし
)
ったが
最後
(
さいご
)
、
結局
(
けっきょく
)
幽界
(
ゆうかい
)
の
落伍者
(
らくごしゃ
)
として、
亡者扱
(
もうじゃあつか
)
いを
受
(
う
)
け、
幾
(
いく
)
百
年
(
ねん
)
、
幾
(
いく
)
千
年
(
ねん
)
の
逆戻
(
ぎゃくもど
)
りをせねばならぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
折りおりには新宿の遊女屋遊びをしたりするのを主人が
大目
(
おおめ
)
に見ているのも、亡父の忠義を忘れない為であろう。
半七捕物帳:68 二人女房
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
しかし身分が身分ですから、まあ大抵のことは
大目
(
おおめ
)
に見ているんですが、今度の一件は三千石の
大家
(
たいけ
)
の当主が死んでいるんですから、
上
(
かみ
)
でも捨て置かれません。
半七捕物帳:53 新カチカチ山
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
だが、こいつらがおとなしく手を引いて、これっきり丸多へ因縁を付けねえということになれば、まあ
大目
(
おおめ
)
に見て置くほかはあるめえ。何事もこの後の成り行き次第だ
半七捕物帳:50 正雪の絵馬
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まあ
大目
(
おおめ
)
に見逃がして置いてやると、こんな飛んでもない騒ぎを
仕出来
(
しでか
)
してしまったんです。
半七捕物帳:34 雷獣と蛇
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まあ、ちっとぐらいのことは
大目
(
おおめ
)
に見てやる方がいいぜ。若い者のこった、ちっとは面白いこともなけりゃあ稼ぐ張り合いがねえというもんだ。阿母だって覚えがあるだろう。
半七捕物帳:07 奥女中
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それが、そもそもの始まりで、
自棄
(
やけ
)
も手伝って道楽をする。それでも主人が
大目
(
おおめ
)
に見ているので、だんだんに増長して和泉屋乗っ取りを企てる事になりました。その場合、あなたならどうします
半七捕物帳:68 二人女房
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
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大目的
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