地名ちめい)” の例文
たとへば地名ちめいなかにも姓名せいめいそなふるらしいのがあるが、この場合ばあひ姓名せいめい轉倒てんたふするのは絶對ぜつたい不可ふかである。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
なんだかはじめてのかたには、外國語がいこくごでもいてゐるかんじがするかもれません。印南野いなびぬといふのは、播州ばんしゆう海岸かいがんひろわたつた地名ちめいで、加古川かこがは中心ちゆうしんとして、印南郡いなぐん加古郡かこぐんひろがつてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
日本にほん古來こらい地名ちめいを、郡町村等ぐんてうそんとう改廢かいはいとも變更へんかうすることは、ある場合ばあひにはやむをないが、いにしへ地名ちめいいにしへ音便おんびんによつてめられた漢字かんじみだりにいまおん改讀かいどくせしめ
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
だからこの二首にしゆのおうたも、じつ後世こうせいのもので、なんだか、へんな暗示あんじかんじさせるところからして、しぜん、畝傍山うねびやま・さゐかは——さゐかはは、いすけよりひめのお屋敷やしきのあつたところ——などいふ地名ちめいから
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
以上いじやう日本にほん固有名こいうめいこと地名ちめいについて、その理由りいうなく改惡かいあくされることのなるをべたが、ここにさら寒心かんしんすべきは、吾人ごじん日用語にちようごが、適當てきたう理由りいうなくして漫然まんぜん歐米化おうべいくわされつゝあるの事實じじつである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
その結果けつくわ地名ちめい改稱かいせうとなるがごときははなは不用意ふよういなことである。
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)