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土煙
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つちけむり
ふりがな文庫
“
土煙
(
つちけむり
)” の例文
遂に六億万年前の古世代までやって来ると……ドウダ……天地を
覆
(
くつがえ
)
す大噴火、大雷雨、
大海嘯
(
おおつなみ
)
、大地震の
火煙
(
ひけむり
)
、水けむり、
土煙
(
つちけむり
)
が
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
地軸
(
ちじく
)
が裂けるような一大音響をたててとうとう横たおしにたおれてしまい、地上は
忽
(
たちま
)
ち
阿鼻叫喚
(
あびきょうかん
)
の
巷
(
ちまた
)
と化し、
土煙
(
つちけむり
)
と
火焔
(
かえん
)
とが、やがて租界をおし包んでしまったこと
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
麹町
(
かうぢまち
)
、
番町
(
ばんちやう
)
の
火事
(
くわじ
)
は、
私
(
わたし
)
たち
鄰家
(
りんか
)
二三軒
(
にさんげん
)
が、
皆
(
みな
)
跣足
(
はだし
)
で
逃出
(
にげだ
)
して、
此
(
こ
)
の
片側
(
かたがは
)
の
平家
(
ひらや
)
の
屋根
(
やね
)
から
瓦
(
かはら
)
が
土煙
(
つちけむり
)
を
揚
(
あ
)
げて
崩
(
くづ
)
るゝ
向側
(
むかうがは
)
を
駈拔
(
かけぬ
)
けて、いくらか
危險
(
きけん
)
の
少
(
すく
)
なさうな、
四角
(
よつかど
)
を
曲
(
まが
)
つた
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何時間かの
後
(
のち
)
、この歩兵陣地の上には、もう
彼我
(
ひが
)
の砲弾が、
凄
(
すさ
)
まじい
唸
(
うな
)
りを飛ばせていた。目の前に聳えた松樹山の山腹にも、
李家屯
(
りかとん
)
の我海軍砲は、幾たびか黄色い
土煙
(
つちけむり
)
を揚げた。
将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
師走
(
しわす
)
からこのかた湿りがなく、春とはほんの名ばかり、
筑波
(
つくば
)
から来る名代の
空
(
から
)
ッ風が、夕方になると
艮
(
うしとら
)
へまわり、
梢
(
こずえ
)
おろしに枯葉を巻き
土煙
(
つちけむり
)
をあげ、斬りつけるようにビュウと吹き通る。
顎十郎捕物帳:17 初春狸合戦
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
道の三百メートルばかり向こうで、ぱーッと物すごい
土煙
(
つちけむり
)
があがった。
超人間X号
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
車の後輪をかすめて、また土堤の側面で壮大な
土煙
(
つちけむり
)
をあげる。
ノンシャラン道中記:02 合乗り乳母車 ――仏蘭西縦断の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
土煙
(
つちけむり
)
のかなた
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
煙
常用漢字
中学
部首:⽕
13画
“土”で始まる語句
土産
土
土地
土塀
土間
土器
土手
土瓶
土堤
土耳古