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唐風
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からふう
ふりがな文庫
“
唐風
(
からふう
)” の例文
もし数艘の小舟に、
唐風
(
からふう
)
の飾り傘をささせて、それに江口の君たちを乗せ、そこの蘆むらから漕ぎ出させても、不自然に見えない程だ。
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
左右の
崖
(
がけ
)
から紅に黄に染みた
槭
(
もみじ
)
が枝をさしのべ落葉を散らして、頭上は
錦
(
にしき
)
、足も錦を踏んで行く。一丁も上って
唐風
(
からふう
)
の小門に来た。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
服装
(
ふくそう
)
は
筒袖式
(
つつそでしき
)
の
桃色
(
ももいろ
)
の
衣服
(
きもの
)
、
頭髪
(
かみ
)
を
左右
(
さゆう
)
に
分
(
わ
)
けて、
背部
(
うしろ
)
の
方
(
ほう
)
でくるくるとまるめて
居
(
い
)
るところは、
何
(
ど
)
う
見
(
み
)
ても
御国風
(
みくにふう
)
よりは
唐風
(
からふう
)
に
近
(
ちか
)
いもので
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
長崎の山々は深緑を畳み、その間に
唐風
(
からふう
)
の
堂寺台閣
(
どうじだいかく
)
がチラホラと
隠見
(
いんけん
)
する。右手の
丘山
(
おかやま
)
の
斜面
(
なぞえ
)
には
聖福寺
(
せいふくじ
)
や
崇徳寺
(
すうとくじ
)
の唐瓦。
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
あの教義をただ断片的に
暗誦
(
あんしょう
)
して博識ぶったり、あの
唐風
(
からふう
)
の詩から小手先の技巧を
模倣
(
もほう
)
してみたりしたところで何になるでしょう? 要するに僕は
なよたけ
(新字新仮名)
/
加藤道夫
(著)
▼ もっと見る
唐風
(
からふう
)
の画像思へば大き人いまも
寛
(
ゆた
)
けくここに居らすかも
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それは二十四、五歳の
白皙紅唇
(
はくせきこうしん
)
の若者だった。細い美しい
髭
(
ひげ
)
を
生
(
は
)
やし、その髭を
唐風
(
からふう
)
でなく、北欧人のように上へピンと
刎
(
は
)
ねあげている。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして
何処
(
どこ
)
やらに
唐風
(
からふう
)
なところがあります。
先
(
ま
)
ずその
御門
(
ごもん
)
でございますが、
屋根
(
やね
)
は
両端
(
りょうたん
)
が
上方
(
うえ
)
にしゃくれて、
大
(
たい
)
そう
光沢
(
つや
)
のある、
大型
(
おおがた
)
の
立派
(
りっぱ
)
な
瓦
(
かわら
)
で
葺
(
ふ
)
いてあります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ひとりごちながら
寝台
(
ねだい
)
をおり、二階の窓ぎわへ、
唐風
(
からふう
)
の
朱椅子
(
あかいす
)
をかつぎだして、そこへ
頬杖
(
ほおづえ
)
をついたのは、こういう
異人屋敷
(
いじんやしき
)
にふさわしい
和田呂宋兵衛
(
わだるそんべえ
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
二十二、
唐風
(
からふう
)
の御殿
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
叫絶
(
きょうぜつ
)
一
喚
(
かん
)
、これは
唐風
(
からふう
)
な
彼国
(
かのくに
)
の表情表現法で、わが国の春語のごとく、
哭
(
な
)
くとはいわない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唐
常用漢字
中学
部首:⼝
10画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
“唐”で始まる語句
唐突
唐
唐紙
唐土
唐桟
唐櫃
唐草
唐辛子
唐人
唐黍