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ふりがな文庫
“
呉
(
け
)” の例文
「こいづば
鹿
(
しか
)
さ
呉
(
け
)
でやべか。それ、
鹿
(
しか
)
、
来
(
き
)
て
喰
(
け
)
」と
嘉十
(
かじふ
)
はひとりごとのやうに
言
(
い
)
つて、それをうめばちさうの
白
(
しろ
)
い
花
(
はな
)
の
下
(
した
)
に
置
(
お
)
きました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「松! 水一杯呑ませで
呉
(
け
)
ろちゃ。」と、お婆さんは続けた。そして咽喉をごくりと言わせた。
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
『嘘でねえでヤ。俺ア
眞實
(
ほんと
)
に、
汝
(
うな
)
アせえ承知して
呉
(
け
)
えれば、
夫婦
(
いつしよ
)
になりてえど思つてるのに。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「儲けろ
沢山
(
たん
)
とな
立派人
(
いいひと
)
になって
呉
(
け
)
れ」
飢えたる百姓達
(新字新仮名)
/
今野大力
(著)
「おらさも
粟餅
(
あはもち
)
持つて来て
呉
(
け
)
ろよ。」と叫んでくるりと向ふを向いて、手で頭をかくして、森のもつと奥の方へ走つて行きました。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
『嘘でねえでヤ。俺ア
真実
(
ほんと
)
に、
汝
(
うな
)
アせえ承知して
呉
(
け
)
えれば、
夫婦
(
いつしよ
)
になりてえど思つてるのに。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
しばらくしてから、私は、「俺さ、天神様の絵を描いて
呉
(
け
)
いんか。」と頼んだ。
再度生老人
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
よごして
呉
(
け
)
ろって云へやぃな、いゝが。忘れなよ。家まで丁度一時半かゞらは※てゆっくり行っても三時間半にあ戻れる。のどぁ乾ぃでも雪たべなやぃ。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『だら、朝早かべせえ。』と言つたが、『
小遣錢
(
こづげえ
)
呉
(
け
)
えべがな? ドラ、手ランプ
點
(
つ
)
けろでヤ。』
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「おもん。
一枝
(
ひとえだ
)
、婆あの
位牌
(
いはい
)
さあげて
呉
(
け
)
ろ。」
山茶花
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「なにしたど。爺んご取っ換へるど。それよりもうなのごと山山のへっぴり
伯父
(
をぢ
)
さ
呉
(
け
)
でやるべが。」
十月の末
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『だら、朝早かべせえ。』と言つたが、『小遣銭
呉
(
け
)
えべかな? ドラ、手ランプ
点
(
つ
)
けろでヤ。』
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「松やあ! お湯わかして呑ませで
呉
(
け
)
ろ。」
蜜柑
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
「なにしたど。爺※ご取っ換ぇるど。それよりもうなのごと山山のへっぴり
伯父
(
おじ
)
さ
呉
(
け
)
でやるべが。」
十月の末
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
雖然
(
だども
)
なす、お八重さん、源助さん
眞
(
ほんと
)
に
伴
(
つ
)
れてつて
呉
(
け
)
えべすか?』とお定は心配相に訊く。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「悪く思はないで
呉
(
け
)
ろ。
栗
(
くり
)
だのきのこだの、うんとご
馳走
(
ちそう
)
したぞ。」と叫ぶのがきこえました。みんなはうちに帰つてから
粟餅
(
あはもち
)
をこしらへてお礼に狼森へ置いて来ました。
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
雖然
(
だども
)
なす、お八重さん、源助さん
真
(
ほんと
)
に伴れてつて
呉
(
け
)
えべすか?』とお定は心配相に訊く。
天鵞絨
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「山男、これからいたづら
止
(
や
)
めて
呉
(
け
)
ろよ。くれぐれ頼むぞ、これからいたづら止めで呉ろよ。」
狼森と笊森、盗森
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『お
前
(
めえ
)
が、
俺許
(
おらどこ
)
さ泊めて
呉
(
け
)
ろづな?』と、無遠慮に叱る様に言ふ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「山男、これからいたずら
止
(
や
)
めて
呉
(
け
)
ろよ。くれぐれ
頼
(
たの
)
むぞ、これからいたずら止めで呉ろよ。」
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「風どうと吹いて
来
(
こ
)
、豆
呉
(
け
)
ら風どうと吹いで
来
(
こ
)
。」
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「こいづば
鹿
(
しか
)
さ
呉
(
け
)
でやべか。それ、鹿、来て
喰
(
け
)
」
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「お
母
(
があ
)
、おらさ杉苗七百本、買って
呉
(
け
)
ろ。」
虔十公園林
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「お
母
(
があ
)
、おらさ
杉苗
(
すぎなえ
)
七百本、買って
呉
(
け
)
ろ。」
虔十公園林
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「狼どの狼どの、
童
(
わら
)
しゃど返して
呉
(
け
)
ろ。」
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「粟を返して
呉
(
け
)
ろ。粟を返して呉ろ。」
狼森と笊森、盗森
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
呉
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
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呉々
呉絽
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呉服
御呉
呉公
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