さん)” の例文
新字:
聞かれいやとよ夫は差置さしおき外々ほか/\の御役人にては誰が利口りこう發明はつめいなるうはさにやと仰せらる其時伊勢守さん候外御役人にては町奉行越前など發明との評判に御座候やにうけたまはる旨を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
帷幄ゐあくさんして、蝶貝蒔繪てふがひまきゑ中指なかざし艷々つや/\しい圓髷まるまげをさしせてさゝやいたはかりごとによれば——のほかにほ、さけさかなは、はしのさきで、ちびりと醤油しやうゆ鰹節かつをぶしへてもいゝ、料亭れうてい持出もちだし)
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あけはじめて見出し申候と云に次右衞門はせがれ甚之助は其頃何歳なんさいなりしやとたづぬるにさればに候悴儀は寶永元年の生れにて十三歳のときに御座候とこたへけるに然らば其甚之助は只今たゞいま以て存命ぞんめいなるやと尋ねるに甚左衞門さんおやの口より我子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はうぶりし寺は當村なりやとたづぬるに向ふに見え候山のふもとにて宗旨しうしは一向宗かうしう光照寺と申し候ときいて然らば其せつ住持ぢうぢは未だ存命ぞんめい致し居やと有にさん候其節の住持祐然いうねんと申すは未だ壯健たつしやに候と答へける吉田よしだ三五郎さらば光照寺住持ぢうぢ祐然を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)