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原料
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げんれう
最も
細く作られたるものは其
原料甚だ
見分け難けれど
稍太きもの及び
未成のものを
列ね考ふれば、あかがひの
縁の
部分なる事を知るを得。
彼は
原料の
藁を
勘次に
要求せずに五
錢か十
錢位づゝ
懷錢を
出して
能く
選つた
藁を
其處此處で
買つて、
穗先の
處を
持ては
肩から
打つ
掛けてがさ/\と
背負つて
來るのである。
其時に(
地底探檢記一五七
頁參照)
貝灰の
原料とすべく
土方が
大發掘をして
居たのを
初めて
知り、それから六
月十四
日に
又一
度行つて
見たが、
兩度とも
實に
大失望であつた。
コロボツクルの用ゐたる遮光器の
原料は何なりしや、
明言し難けれど面の彎曲に
適ふ樣に作られたると
土方の
親方に
就て
聞いて
見ると、
既に
一月以上も
發掘を
續けて
居るので、
既う二三
日で
此所は
終局だ。これは
貝灰を
燒く
原料として、
横濱の
石灰製造所で
買つたのだといふ。
木にもせよ、竹にもせよ、
草にもせよ、植物質の
原料にて作りたるものは
腐敗し易き事
勿論なれば、其今日に
遺存せざるの故を以て曾て
存在せざりし證とは爲すべからず。