うごき)” の例文
天は汝等の心のうごき最初はじめ傾向かたむきを與ふれども、凡てに於て然るにあらず、また假りに然りと見做すも汝等には善惡を知るの光と 七三—七五
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
下坂くだりざかは、うごきれると、一めい車夫しやふ空車からいて、ぐに引返ひつかへことになり、梶棒かぢぼうつてたのが、旅鞄たびかばん一個ひとつ背負しよつて、これ路案内みちあんないたうげまでともをすることになつた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
って行く。あしが地になずんで、うごきするごとに痛さはこらえきれないほど。うんうんという唸声うめきごえ、それがやがて泣声になるけれど、それにもめげずにって行く。やッと這付はいつく。
第一のうごき有無うむを知らん爲にも、はたまた一の直角なき三角形が半圓の内に造らるゝをうるや否やを知らん爲にもあらざりしを 一〇〇—一〇二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
浅草へ行って蔵前辺に屋台店でも出してみよう、煮込おでんのつゆを吸っても、かつえて死ぬにはましだという、祖父の繰廻しで、わずか残った手廻てまわりの道具を売ってうごきをつけて、その俵町の裏長屋へ越して
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
【身を】原文、右脇をうごきの中心として身の左方をめぐらし。日右にありたれば身をめぐらして右にむかへるなり
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
やさしきマントヴァの魂よ(汝の名はいまなほ世に殘る、またうごきのやまぬかぎりは殘らん) 五八—六〇
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
とらはれし魂は靈のうごきなる願ひの中に入り、愛せらるゝものこれをよろこばすまでは休まじ 三一—三三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
是故に我は汝のうごき汝の力の汝なる聖意みこゝろに祈る、汝の光を害ふ烟の出る處をみそなはし 一一八—一二〇
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)