つるぎ)” の例文
二つのつるぎ切尖きっさきから𣠽頭まで、二本のダイヤモンド留針とめばりのように光っていた。
あのやうな良人をつとなに不足ふそくつるぎ刃渡はわたりするやうな危險あぶな計較たくみをするのやら、可愛かあいさうにあのひと仲町なかまちねえさんまでを引合ひきあひにして三方さんばう四方しはううそかためて、此足このあしはまあ何處どこ
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つるぎつゑに。松陰まつかげの。いはほさゝへて。吐息といきつく。時哉をりしも見ゆる。若武者わかむしやは。そもいくさの。使つかひかや。ればころもの。美麗うるはしさ。新郎はなむことかも。あやまたる。其鬚髯そのほうひげの。新剃にひそりは。秋田あきたを刈れる。刈稻かりしねの。そろへるさまに。
「西周哲学著作集」序 (旧字旧仮名) / 井上哲次郎(著)
つるぎの帶と胸の上、重なるところ打ち當つる、 405
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
つるぎ岳、冠まつ、ウジちようくまのアシアト、雪渓せつけい、前つるぎ
冠松次郎氏におくる詩 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
つるぎを植ゑしいたゞき
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
つるぎは流星のように彼の手からはなれて、遠くの川にもぐり込んだ。そして彼自身じみは大地をふるわしてドシンと倒れた。その拍子に大きな薔薇の木が押潰され、赤土が煙のように空に舞上った。
更に鞘より鋭利なるつるぎさんと拔き放ち、 190
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
つるぎ岳、立山たてやま、双六たに黒部くろべ
冠松次郎氏におくる詩 (新字旧仮名) / 室生犀星(著)
アーンチロコス飛び掛り、つるぎを揮ひこめかみを
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)