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利益
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ため
ふりがな文庫
“
利益
(
ため
)” の例文
信斎は自分の学問の底を
叩
(
はた
)
いて、色々
利益
(
ため
)
になりさうな名句を拾ひ集めては比べてみたりした。そして
漸
(
やつ
)
と出来上つたのが、
平
(
ひら
)
の蓋に
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
歌子は、惣七の
利益
(
ため
)
になることなので、すぐ引き受けたのだったが、もうひとり助勢を求めて、大槻藩の麦田一八郎の名をあげたのだった。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「講座」は
閉口
(
あやま
)
る。
利益
(
ため
)
には成るのだろうが、
七六
(
しちむ
)
ツかしくて、聞くのに
草臥
(
くたび
)
れる。其処へ行くと、「ニュース」は素敵だ。
越後獅子
(新字新仮名)
/
羽志主水
(著)
すべて
竜神
(
りゅうじん
)
には
竜神
(
りゅうじん
)
としての
神聖
(
しんせい
)
な
任務
(
つとめ
)
があり、それが
直接
(
ちょくせつ
)
人間界
(
にんげんかい
)
の
利益
(
ため
)
になろうが、なるまいが、どうあっても
遂行
(
すいこう
)
せねばならぬことになっている。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「告白書は私のほうに用意が出来ています。簡単に署名なすった方がお
利益
(
ため
)
ですよ、ノウスカットさん」
土から手が
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
▼ もっと見る
けれど
平素
(
いつも
)
利益
(
ため
)
になつてる大洞さんのお
依頼
(
たのみ
)
と云ひ、其れにお前も知つての通りの、此の
歳暮
(
くれ
)
の苦しさだからこそ、カウやつて
養女
(
わがこ
)
の前へ頭を下げるんぢやないか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
寛大な判決を下して欲しいと思うなら、ここで自白する方が、お前の
利益
(
ため
)
にいいだろうがなア
青蠅
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
第一こんなことを幾ら書いても、国家の
利益
(
ため
)
には少しもならず、第二に……いや、第二にも矢張り
利益
(
ため
)
にはならない。まったく何が何だか、さっぱりわたしにはわからない……。
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
若
(
も
)
し情談をいいかけられたら、こう、花を持たせられたら、こう、
弄
(
なぶ
)
られたら、こう
待遇
(
あしら
)
うものだ、など、いう事であるが、親の心子知らずで、こう
利益
(
ため
)
を思ッて、云い聞かせるものを
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
世の中には結構な音楽よりも、
呆
(
とぼ
)
けて世間話でも
仕
(
し
)
て聴かせた方が、ずつと
利益
(
ため
)
になる人があるのを検校はよく知つてゐた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
少し
我達
(
おれたち
)
の
利益
(
ため
)
になることを
云
(
いふ
)
と、『中止ツ』て言やがるんだ、其れから後で、弁士の席へ押し
掛
(
かけ
)
て、警視庁が車夫の
停車場
(
きやくまち
)
に炭火を許す様に骨折て
欲
(
ほし
)
いつて頼んでると
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
じぶんの
利益
(
ため
)
にならないことが、両方の口から両方の耳へ交換されるに相違ないと思った。
巷説享保図絵
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
隣人の
利益
(
ため
)
をはかり、しかも友達を助けることも怠らないという——そういう風なことはちっとも考えないで、ただもう、人を押しのけよう押しのけようとしておいでなさるだ。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「もう一度注意するが、強情を張ると
利益
(
ため
)
にならんぞ。多分激昂して発作的に殺したんだろう。この屍体を御覧。この惨たらしい
死態
(
しにざま
)
を見て気の毒とは思わんか。後悔もしないか」
青蠅
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
この言葉は日本でもその
儘
(
まゝ
)
真理で、実際牧師のお説教を聴くよりも、
一寝入
(
ひとねいり
)
寝ておきた方がずつと
利益
(
ため
)
になる事が多い。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
其れで一週間程で帰る
積
(
つもり
)
だから、其間に松島との縁談、
能
(
よ
)
く考へて置いて呉れ、
私
(
わし
)
は決してお前の
利益
(
ため
)
にならぬ様なこと勧めるのぢやない、——兼てお前は別家させる
横
(
つもり
)
で
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
しかし、そんなことをなすっても、何のお
利益
(
ため
)
にもなるまいと思いましてね。
鼻
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
利益
(
ため
)
を思えばこそいうだよ。
彼女
(
あれ
)
なんかは若い盛りでのう、まだ面白い思いがしたい年頃じゃ。土曜日っていうと、市場へ行くのに、しゃれた
服装
(
みなり
)
もしたいじゃろ。
誘惑
(
まどわし
)
にかかるのは早いもんでな。
麦畑
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
「何をお
利益
(
ため
)
ごかしに! おおきにお世話だッ!」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
男にせよ、女にせよ、
連添
(
つれそひ
)
に死別れてから、四十年も生き延びてゐると、
色々
(
いろん
)
な面白い
利益
(
ため
)
になる事を覚えるものだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
だから、あの女はそりゃ熱心に家の
利益
(
ため
)
を計っていますよ
無駄骨
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
酒といふものは、禁酒論者が言ふやうにまつたく
肉体
(
からだ
)
には良くないらしいが、その代り精神には
利益
(
ため
)
になる事が多い。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
保太郎氏は愚者の
群
(
むれ
)
からおいてきぼりにされた図体を小刻みに
揺
(
ゆすぶ
)
りながら「僕の画を買つておくのは、田地を持つてゐると同じで、屹度
孫子
(
まごこ
)
の
利益
(
ため
)
になるよ。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“利益”の解説
利潤
利益(りえき)とは、よい効果を得ること。また、儲けを得ること。利得とも。この項目では会計および法律における意味について説明する。
利益を得るための活動を「」という(例:営利事業)。
(出典:Wikipedia)
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
益
常用漢字
小5
部首:⽫
10画
“利益”で始まる語句
利益交換
利益配当
利益平等