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倦
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あき
ふりがな文庫
“
倦
(
あき
)” の例文
また
小奇用
(
こぎよう
)
で、何一ツ知らぬという事の無い代り、これ一ツ
卓絶
(
すぐれ
)
て出来るという芸もない、
怠
(
ずるけ
)
るが性分で
倦
(
あき
)
るが病だといえばそれもその
筈
(
はず
)
か。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
丁度花を持って遊ぶ子が、遊び
倦
(
あき
)
てその花を
打捨
(
うっちゃっ
)
てしまうように、貴方はわたしを捨てておしまいなさいました。
痴人と死と
(新字新仮名)
/
フーゴー・フォン・ホーフマンスタール
(著)
彼女は、
猶
(
なお
)
もその無意味な
砂
(
すな
)
いたずらを二三度くり返したようであったが、それにも
倦
(
あき
)
たのか、顔にかかった砂を払おうともせず、ぐったりと「干物」のようにのびていた。
鱗粉
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
或
(
あ
)
る
日
(
ひ
)
指導役
(
しどうやく
)
のお
爺
(
じい
)
さんからそう
言
(
い
)
い
渡
(
わた
)
されましたが、
実
(
じつ
)
をいうと
私
(
わたくし
)
の
方
(
ほう
)
でも
近頃
(
ちかごろ
)
はそろそろ
山
(
やま
)
に
倦
(
あき
)
が
来
(
き
)
きて、どこぞ
別
(
べつ
)
のところへ
移
(
うつ
)
って
見
(
み
)
たいような
気分
(
きぶん
)
がして
居
(
い
)
たのでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其所
(
そこ
)
へ別荘を
建
(
たて
)
ると申して出ました切り手紙を一通送って
遣
(
よこ
)
さず、まるで
音信
(
おとづれ
)
がございませんから、悋気ではございませんが、
万一
(
ひょっと
)
外
(
ほか
)
に
増花
(
ますはな
)
があって
私
(
わたくし
)
に
倦
(
あき
)
が来て見捨てられやしないかと
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
四國の丸龜まで
戻
(
もど
)
る者なりと答るに彼男私しは
江州
(
がうしう
)
にて候が江戸表へ
商
(
あきな
)
ひに參り只今歸り道也是から
又
(
また
)
尾州
(
びしう
)
名古屋へ
到
(
いた
)
り夫より京大坂へ
仕入
(
しいれ
)
に登り候
積
(
つも
)
りに付幸ひ御供同樣に
御召連下
(
おめしつれくだ
)
さるべし一人の道中と
云者
(
いふもの
)
は道に
倦
(
あき
)
るものゆゑ
御咄相手
(
おはなしあひて
)
に御同道仕つり度と然も
馴々
(
なれ/\
)
しく申すにぞ後藤は
否々
(
いな/\
)
某は
又
(
また
)
道連
(
みちづれ
)
の有は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
倦
漢検準1級
部首:⼈
10画
“倦”を含む語句
倦怠
倦果
倦厭
気倦
飽倦
倦怠期
厭倦
見倦
物倦
待飽倦
倦々
倦怠感
倦怠相
早倦
魂倦
仕倦
附倦
遊倦
責倦
倦労
...