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のべ
彼は
長い
時間氷雪の
間を
渉つた
後、一
杯の
冷たい
釣瓶の
水を
注ぐことによつて
快よい
暖氣を
其の
赤く
成つた
足に
感ずる
樣に、
僅少な
或物が
彼の
顏面の
僻んだ
筋を
伸るに十
分であるのに
そっくり白の装束でいつの間にかかいがいしく
鮫魚の
伸棒を洗っていた。
紙へ
伸て
腫物の上に
貼置けるに其
夜亥刻頃より痛む事甚だ
敷曉方に成て
自然と
潰え
膿の出る事
夥多敷暫時有て
痛は
忘れたる如く
去ければ少しづつ
動かし見るに是迄
寢返りも自由に成ざりし足が
膝を