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伏
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ふさ
ふりがな文庫
“
伏
(
ふさ
)” の例文
いくらか萎びかかつたその肌に、山の渓あひに
山雞
(
やまどり
)
の雌のやうに腹這ひ
伏
(
ふさ
)
つてゐる雲の匂を嗅ぐことができたやうに思つた。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「見やしませんけれど、御覧なさいな。お茶台に茶碗が
伏
(
ふさ
)
っているじゃありませんか、お茶台に茶碗を伏せる人は、貴下
嫌
(
きらい
)
だもの、父様も。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
フトまた云合せたように
一斉
(
いっせい
)
にパラパラと
伏
(
ふさ
)
ッてしまう。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
と、
眩
(
まば
)
ゆそうに入日に
翳
(
かざ
)
す、手を
洩
(
も
)
るる、
紅
(
くれない
)
の露はあらなくに、
睫毛
(
まつげ
)
は
伏
(
ふさ
)
って、霧にしめやかな松の葉より
濃
(
こま
)
かに細い。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
燈
(
ひ
)
も
夢
(
ゆめ
)
を
照
(
て
)
らすやうな、
朦朧
(
まうろう
)
とした、
車室
(
しやしつ
)
の
床
(
ゆか
)
に、
其
(
そ
)
の
赤
(
あか
)
く
立
(
た
)
ち、
颯
(
さつ
)
と
青
(
あを
)
く
伏
(
ふさ
)
つて、
湯気
(
ゆげ
)
をふいて、ひら/\と
燃
(
も
)
えるのを
凝然
(
じつ
)
と
視
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ると、
何
(
ど
)
うも
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
それ、
湯気
(
ゆげ
)
は
立
(
た
)
つたり
伏
(
ふさ
)
つたり、
釦
(
ぼたん
)
に
掛
(
かゝ
)
つたり、
耳
(
みゝ
)
を
巻
(
ま
)
いたり、
鼻
(
はな
)
を
吹
(
ふ
)
いたりする。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「はあ。」と烏帽子が
伏
(
ふさ
)
る。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“伏”を含む語句
俯伏
折伏
平伏
突伏
打伏
起伏
潜伏
面伏
圧伏
降伏
伏臥
伏拝
下伏
調伏
野伏
三伏
説伏
泣伏
伏樋
伏木港
...