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仮橋
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かりばし
ふりがな文庫
“
仮橋
(
かりばし
)” の例文
旧字:
假橋
河原の中程にあった地蔵堂は引き上げられて、やや離れた
竹藪
(
たけやぶ
)
と
仮橋
(
かりばし
)
の間に置かれてあったが、その藪へも水はひたひたと寄せているのでありました。
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
爾時
(
そのとき
)
仮橋
(
かりばし
)
ががた/\いつて、
川面
(
かはづら
)
の
小糠雨
(
こぬかあめ
)
を
掬
(
すく
)
ふやうに
吹
(
ふ
)
き
乱
(
みだ
)
すと、
流
(
ながれ
)
が
黒
(
くろ
)
くなつて
颯
(
さつ
)
と
出
(
で
)
た。トいつしよに
向岸
(
むかふぎし
)
から
橋
(
はし
)
を
渡
(
わた
)
つて
来
(
く
)
る、
洋服
(
やうふく
)
を
着
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
がある。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「まだ
仮橋
(
かりばし
)
のままでやってるんだから、
呑気
(
のんき
)
なものさね。御覧なさい、土方があんなに働らいてるから」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
大和橋
(
やまとばし
)
はそれにかかつた唯一の橋です。水に流されて
仮橋
(
かりばし
)
になつて居たことが二度程ありました。仮橋は低くて水と
擦
(
す
)
れ
擦
(
す
)
れでしたから、子供心にはその方を渡るのが面白かつたのでした。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
河原づたいから三本木の
仮橋
(
かりばし
)
を東へ渡って、少し町屋を離れると、岡崎の
畷
(
なわて
)
にかかるさびしい
藪
(
やぶ
)
のあちらこちらにかまぼこ小屋の影が幾つか見えはじめた。お千絵はもう息がつづかなくなって
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「六
郷川
(
ごうがわ
)
の
仮橋
(
かりばし
)
を
渡
(
わた
)
ってきなすったのですね。」
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
は
唯
(
たゞ
)
広
(
ひろ
)
い
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
母様
(
おつかさん
)
と、やがて、
私
(
わたし
)
のものといつたら、
此
(
この
)
番小屋
(
ばんこや
)
と
仮橋
(
かりばし
)
の
他
(
ほか
)
にはないが、
其
(
その
)
時分
(
じぶん
)
は
此
(
この
)
橋
(
はし
)
ほどのものは、
邸
(
やしき
)
の
庭
(
には
)
の
中
(
なか
)
の
一
(
ひと
)
ツの
眺望
(
ながめ
)
に
過
(
す
)
ぎないのであつたさうで、
今
(
いま
)
市
(
いち
)
の
人
(
ひと
)
が
春
(
はる
)
、
夏
(
なつ
)
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
仮
常用漢字
小5
部首:⼈
6画
橋
常用漢字
小3
部首:⽊
16画
“仮”で始まる語句
仮令
仮
仮面
仮借
仮名
仮初
仮髪
仮声
仮病
仮睡