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仔牛
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こうし
ふりがな文庫
“
仔牛
(
こうし
)” の例文
とねんをおして、四
人
(
にん
)
の
弟子
(
でし
)
は
散
(
ち
)
っていきました。かしらも、もうじっとしておれなくて、
仔牛
(
こうし
)
をひきながら、さがしにいきました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
優しい眼をした黄と白の
斑牛
(
まだらうし
)
が寝そべっていて、可愛い
仔牛
(
こうし
)
がいたが、生きた牛の
添
(
そば
)
にいった事はないし、臆病な私は
怖
(
こわ
)
かった。
旧聞日本橋:12 チンコッきり
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
仏教では、これを「愛見の大悲」といっておりますが、ほんとうの慈悲は、盲目的な愛、母牛が
仔牛
(
こうし
)
を
甜
(
な
)
めるような、そんな愛ではないのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
勝山城下のほうから峠を越して来たらしい、
仔牛
(
こうし
)
ほどもある大きな赤毛の犬で、
尻尾
(
しっぽ
)
がくるっと巻き上っていた。
似而非物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
ゆかべたには
仔牛
(
こうし
)
が、病人と同居しているし……仔豚までそのへんを、うろうろしている始末なのさ。
ワーニャ伯父さん:――田園生活の情景 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
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荒い
格子
(
こうし
)
の
檻
(
おり
)
に閉じこめられて嘆いてる
仔牛
(
こうし
)
、青っぽい白目をしてる飛び出した大きい黒い眼、薄赤い
眼瞼
(
まぶた
)
、白い
睫毛
(
まつげ
)
、額に縮れてる白い
尨毛
(
むくげ
)
、紫色の鼻、X形の足
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
時には、道の反対側で草を
喰
(
く
)
っていた
仔牛
(
こうし
)
まで、親の逃げる方へ飛び出して
轢
(
ひ
)
かれそうになる。運転手は
慌
(
あわ
)
ててブレーキをかけながら、「馬鹿!」と大声でどなりつける。
由布院行
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
或る時は
屠
(
ほふ
)
った
仔牛
(
こうし
)
を沢山積んで歩いていた。仔牛の
屍
(
しかばね
)
の下半身が一列にぶらさがっている。下肢と尾が一様の或る律動で揺れている。その上段には仔牛の首の方が一列に並びいる。
玉菜ぐるま
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
彼ら三人は暗夜の中に
各自
(
それぞれ
)
光を
纏
(
まと
)
いながらへんぽんとして舞い踊るうち、彼らの衣裳は
悉
(
ことごと
)
く落ちて、ただ見る三匹の
仔牛
(
こうし
)
ほどの
野狐
(
やこ
)
が、後脚二本で土に立ち、前脚二本で拍子を取り
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
悲しげにうろついている
仔牛
(
こうし
)
の声が耳につく。すぐ側の陣幕から顔を出した将が
新書太閤記:03 第三分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
畔
(
くろ
)
の
仔牛
(
こうし
)
が鳴き出す
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
と
老人
(
ろうじん
)
はいいわけをしてあやまりました。そして、
仔牛
(
こうし
)
はあずかっておくことにして、
下男
(
げなん
)
に
物置
(
ものおき
)
の
方
(
ほう
)
へつれていかせました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
和助という若者は少しばかり不服そうに、「
鋳物師谷
(
いもじや
)
の隠居は、その場にいて拝見したと申しております、
仔牛
(
こうし
)
ほどもある大猪で、危なく殿さまが牙にかかるところを」
山彦乙女
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
私は自分を
猫
(
ねこ
)
や犬や小鳥や鶏や
仔牛
(
こうし
)
であると想像してみました。そういう動物の欲望を自分に感じました。その毛や羽を自分にもしばらく生やしてみたい気がしました。
ジャン・クリストフ:11 第九巻 燃ゆる荊
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
旦那衆
(
だんなしゅう
)
の
坊
(
ぼ
)
っちゃんが、
下男
(
げなん
)
について
野
(
の
)
あそびに
来
(
き
)
て、
下男
(
げなん
)
にせがんで
仔牛
(
こうし
)
を
持
(
も
)
たせてもらったのかも
知
(
し
)
れません。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
仔
漢検準1級
部首:⼈
5画
牛
常用漢字
小2
部首:⽜
4画
“仔”で始まる語句
仔細
仔
仔馬
仔猫
仔羊
仔犬
仔鹿
仔山羊
仔苗
仔羊皮