トップ
>
介意
>
かま
ふりがな文庫
“
介意
(
かま
)” の例文
「まあ、青木君の問題は、別として、僕も、近々箱根へ行かうと思つてゐるのですが、
彼方
(
あちら
)
でお訪ねしても、
介意
(
かま
)
ひませんか。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「少しくらい体を
傷
(
いた
)
めたって、
介意
(
かま
)
うもんですか。私たちは何か
異
(
かわ
)
ったことをしなければ、とても女で売出せやしませんよ」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ロミオ
馬鹿
(
ばか
)
な、
何
(
なん
)
の、そんな
事
(
こと
)
を!
俺
(
おれ
)
には
介意
(
かま
)
はいで
吩咐
(
いひつ
)
くることをせい。
御坊
(
ごばう
)
からの
書状
(
しょじゃう
)
は
無
(
な
)
かったか?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
由吉が片手で「こらこら」と云って止めるのも
介意
(
かま
)
わず、塩野は矢代に枕木の説明をそんなにして聞かせた。
旅愁
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
他の列車ならどれにお乗りになろうと
介意
(
かま
)
いませんがね、あの十時五十分の急行だけはお止めなさい
十時五十分の急行
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
▼ もっと見る
あはよくば、それは奇蹟的にでも闇に咲く女の中にさうした者を探し當てようとあちこちの魔窟を毎夜のやうにほつつき歩いたこともあつた、
縱令
(
よし
)
、
乞丐
(
こじき
)
の子であつても
介意
(
かま
)
ふまい。
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
歯の曲った、女中の台所
穿
(
ばき
)
を、雪の素足に
突掛
(
つっか
)
けたが、靴足袋を脱いだままの
裾短
(
すそみじか
)
なのをちっとも
介意
(
かま
)
わず、水口から木戸を出て、日の光を浴びた
状
(
さま
)
は、踊舞台の
潮汲
(
しおくみ
)
に似て非なりで
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「まあ、青木君の問題は、別として、僕も、近々箱根へ行こうと思っているのですが、
彼方
(
あちら
)
でお訪ねしても、
介意
(
かま
)
いませんか。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「何だって
介意
(
かま
)
いません。あんたが何処かで見たものとか聞いた事とか……見た夢でもあれば尚面白い」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
カピ長 さゝゝゝゝ、
働
(
はたら
)
け/\! 二
番鷄
(
ばんどり
)
が
啼
(
な
)
いたぞ、
深夜鐘
(
カアヒウ
)
が
鳴
(
な
)
ったわ、もう三
時
(
じ
)
ぢゃ。こりゃアンヂェリカ、
燒饅頭
(
やきまんぢう
)
はよいかの?
費用
(
つひえ
)
は
介意
(
かま
)
ふな、
費用
(
つひえ
)
は。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そのうち、
餅
(
もち
)
の殻が各席に配られると、客らはそれを手ん手に
掴
(
つか
)
みあたり
介意
(
かま
)
わず投げつけ合った。
罌粟の中
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
青年は、美奈子が聴いてゐることなどは、もう
介意
(
かま
)
つてゐられないやうに、熱狂して来た。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
僕は君さえ
介意
(
かま
)
わないならいくらだって骨折るけれども、どっちも何も云わないのだから、押してみようがない。一人でああかな、こうかなと思ってみているだけで、一番馬鹿を
旅愁
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
芸人を買おうと
情人
(
おとこ
)
を
拵
(
こしら
)
えようとお前の腕ですることなら、
些
(
ちっ
)
とも
介意
(
かま
)
やしないなんて、そこは自分にも覚えがあるもんだから、お察しがいいと見えて、よくそう言いましたよ。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
マーキュ
見
(
み
)
る
爲
(
ため
)
の
眼
(
まなこ
)
ぢゃ、
見
(
み
)
るがえいわ。
他
(
ひと
)
が
如何
(
どう
)
思
(
おも
)
はうと
介意
(
かま
)
ふものかえ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
青年は、美奈子が聴いていることなどは、もう
介意
(
かま
)
っていられないように、熱狂して来た。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
酔えるものなら何んであろうと
介意
(
かま
)
ってはいられぬときかもしれない。
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「さうね、御内所の方は幾日ゐたつて
介意
(
かま
)
やしませんわ。私貴方のお手紙で、海へでも遊びにいかうと思つて、来たんですけれど……それには色々話したいこともあるにはあるんですの。でも私こゝにゐても可いの。」
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
時期などは、何時でもいゝ、五年後でも、十年後でも、
介意
(
かま
)
はないのです、たゞ、
若
(
も
)
し貴女が結婚しようと決心なさつたときに、夫として僕を選んで下さるか何うかをお訊ねしてゐるのです。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
若い車夫は前掛けの毛布を肩にかけたまま、極まり悪げに彼から顔を背けて待っていたが、矢代は
介意
(
かま
)
わずなおいろいろ山の話をつづけたくなり、そのまま去って行く気持ちもなくなるのを感じた。
旅愁
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
時期などは、何時でもいゝ、五年後でも、十年後でも、
介意
(
かま
)
わないのです、たゞ、
若
(
も
)
し貴女が結婚しようと決心なさったときに、夫として僕を選んで下さるか何うかをお
訊
(
たず
)
ねしているのです。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
もう妻なんかに
介意
(
かま
)
ってはおれぬ。今しばらくは斬り捨てだ。
夜の靴:――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師)
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
何
(
ど
)
の新聞が義憤の叫びか、同情の声を挙げるだろうと、其の日の朝刊新聞を見ましたが、もう何等の実権も無くなって居た廃帝の身の上などには、何んな事件が起ろうと、
介意
(
かま
)
わないかのように
たちあな姫
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“介”で始まる語句
介
介抱
介添
介錯
介在
介殻
介錯人
介添役
介添人
介冑