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ふたすじ
ふりがな文庫
“
二筋
(
ふたすじ
)” の例文
現世
(
げんせ
)
の
夫婦
(
ふうふ
)
なら
愛
(
あい
)
と
欲
(
よく
)
との
二筋
(
ふたすじ
)
で
結
(
むす
)
ばれるのも
止
(
や
)
むを
得
(
え
)
ぬが、一たん
肉体
(
にくたい
)
を
離
(
はな
)
れた
上
(
うえ
)
は、すっかり
欲
(
よく
)
からは
離
(
はな
)
れて
了
(
しま
)
わねばならぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
品川堀の外には、彼が家の下なる谷を西から東へ流るゝ小さな田川と、八幡
田圃
(
たんぼ
)
を北から南東に流るゝ大小
二筋
(
ふたすじ
)
の田川がある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「たとえ、
遠
(
とお
)
いたって、ここから
二筋
(
ふたすじ
)
の
線路
(
せんろ
)
が
私
(
わたし
)
の
町
(
まち
)
までつづいているのよ。
汽車
(
きしゃ
)
にさえ
乗
(
の
)
れば、ひとりでにつれていってくれるのですもの。」
青い星の国へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
と、
二筋
(
ふたすじ
)
の道を見廻していると、やや上りになった
檜林
(
ひのきばやし
)
の暗い蔭に、一人の女が泣いている。檜にもたれて泣いている。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
真昼間
(
まっぴるま
)
、向う側から
密
(
そっ
)
と
透
(
すか
)
して見ると、窓も
襖
(
ふすま
)
も
閉切
(
しめき
)
つて、空屋に等しい暗い中に、
破風
(
はふ
)
の
隙
(
ひま
)
から、
板目
(
いため
)
の
節
(
ふし
)
から、
差入
(
さしい
)
る日の光
一筋
(
ひとすじ
)
二筋
(
ふたすじ
)
、
裾広
(
すそひろ
)
がりにぱつと
明
(
あかる
)
く
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
二人は顔を見合わせると、思い切って
扉
(
ドア
)
を押開けました。
二筋
(
ふたすじ
)
の手提電灯の光に照らされて
水中の宮殿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
三四郎はついと立って、鞄の中から、キャラコのシャツとズボン下を出して、それを
素肌
(
すはだ
)
へ着けて、その上から
紺
(
こん
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
を締めた。それから
西洋手拭
(
タウエル
)
を
二筋
(
ふたすじ
)
持ったまま蚊帳の中へはいった。
三四郎
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
砥
(
と
)
の如き深夜の大道を、
二筋
(
ふたすじ
)
の白い光が
雁行
(
がんこう
)
して飛んだ。
追駈
(
おっか
)
けである。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
此の
日向見川
(
ひなたみがわ
)
と
荒川
(
あらかわ
)
と云うのが
二筋
(
ふたすじ
)
に別れて来ます。
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此
(
こ
)
のもの
語
(
がたり
)
の起つた土地は、清きと、美しきと、
二筋
(
ふたすじ
)
の
大川
(
おおかわ
)
、
市
(
し
)
の両端を流れ、
真中央
(
まんなか
)
に城の
天守
(
てんしゅ
)
尚
(
な
)
ほ高く
聳
(
そび
)
え、森黒く、
濠
(
ほり
)
蒼
(
あお
)
く、国境の山岳は
重畳
(
ちょうじょう
)
として、湖を包み、海に沿ひ、橋と、坂と
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
筋
常用漢字
小6
部首:⽵
12画
“二筋”で始まる語句
二筋道