“ちゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チヱ
語句割合
智慧72.5%
智恵15.7%
智惠7.8%
叡智2.0%
知慧2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
恰ど智慧ちゑの足りない將軍が勝に乗じて敵を長追ながおひするようなものでつい深入ふかいりする。そして思も掛けぬ酷目みじめな目に逢はされる事もあツた。
水郷 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
つりをする、あみつ、とりをさす、みんなひと智恵ちゑで、にもらない、わからないから、つられて、されて、たべられてしまふのだトかういふことだった。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あゝ面白おもしろくない、おもしろくない、ひとなければ幻燈げんとうをはじめるのもいや伯母おばさん此處こゝうち智惠ちゑいたりませぬか、十六武藏むさしでもなんでもよい、ひまこまると美登利みどりさびしがれば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
學問や藝術たくみ叡智ちゑ戀愛情こひなさけこの美しきもの亡びむあはれ
和歌でない歌 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
さうしてはじめから取捨しゆしや商量しやうりやうれないおろかなものゝ一徹いつてつ一圖いちづうらやんだ。もしくは信念しんねんあつ善男善女ぜんなんぜんによの、知慧ちゑわす思議しぎうかばぬ精進しやうじん程度ていど崇高すうかうあふいだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)