“だいこくがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
大黒傘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐろどぶかどよりまがりて、いつもくなる細道ほそみちをたどれば、うんわるう大黒だいこくやのまへまでとき、さつとかぜ大黒傘だいこくがさうへつかみて、ちうひきあげるかとうたがふばかりはげしくけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おゝ氣味きみるいとくびちゞめながら、四五けんさき瓦斯燈がすとうした大黒傘だいこくがさかたにしてすこしうつむいてるらしくとぼ/\とあゆ信如しんにようしろかげ、何時いつまでも、何時いつまでも、何時いつまでも、見送みおくるに
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
づる大黒傘だいこくがさうへゆきつもるといふもなきばかりすみやかに立歸たちかへりて出入でいり車宿くるまやど名殘なごりなく出拂ではらひて挽子ひきこ一人ひとりをりませねばおどくさまながらと女房にようばう口上こうじやうそのまゝのかへごとらばなにとせんおたくにおあんじはあるまじきに明早朝みやうさうてう御歸館ごきくわんとなされよなど親切しんせつめられるれど左樣さうもならず
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)