“せいせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイセン
語句割合
井泉21.4%
西川21.4%
清泉14.3%
晴川7.1%
精撰7.1%
聖戦7.1%
腥羶7.1%
腥膻7.1%
青銭7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かごは山僧大列の中を通って、方丈の前で降り、まず、喫茶きっさわんを拝し裏の井泉せいせん垢穢くえを洗う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また郭盛も、西川せいせん嘉陵かりょう生れの水銀売りだが、ともにこれも方天戟の使い手であり、呂方と張りあって、一つ対影山に二さいを構え、賊同士勢力争いをしていたのである。ところが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なんでもこの山巓さんてんを少しくだったくさむらの中には、どこかに岩間から湧きいづ清泉せいせんがあるとは、日中ふもとの村で耳にしたので
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
晴川せいせん歴々たり漢陽の樹、芳草萋々せいせいたり鸚鵡おうむの洲、対岸には黄鶴楼のそびえるあり、長江をへだてて晴川閣と何事か昔を語り合い、帆影点々といそがしげに江上を往来し
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)
一国の神社仏閣じんじやぶつかく名所旧跡めいしよきうせき山川地理さんせんちり人物じんぶつ国産薬品こくさんやくひんるゐまでも、わけをいだして通暁さとしやすくしたる精撰せいせん也。此しよに右菱山ひしやませつほゞ見えたれど、さのみはとて引ず。
みんなが今度こんど聖戦せいせんは、東洋永遠とうようえいえん平和へいわのために、じゃまになるものは、いっさいをのぞくのであるから、簡単かんたんにいくわけがなく、戦線せんせん銃後じゅうごわず、こころを一つにして、ともにくるしみ、相助あいたす
村へ帰った傷兵 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今弟のことばを聞いて、小婢しょうひの失踪したのと、土穴に腥羶せいせんの気があるのとの間に、何等かの関係があるように思った。そして同班の卒数人と共に、すきを持って咸宜観に突入して、穴の底を掘った。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
外夷がいい腥膻せいせんの気をして神国を汚さしむるなかれとは、これ思想の伴念において、必然の結果なればなり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
浮き立ての蓮の葉を称して支那の詩人は青銭せいせんを畳むと云った。ぜにのような重い感じは無論ない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)