“鍤”の読み方と例文
読み方割合
すき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし、孔孟こうもう以後、劉伶りゅうれいという賢者がいた。この賢者、つねにすきくわ)を杖として、天下に道を説いてあるき
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今弟のことばを聞いて、小婢しょうひの失踪したのと、土穴に腥羶せいせんの気があるのとの間に、何等かの関係があるように思った。そして同班の卒数人と共に、すきを持って咸宜観に突入して、穴の底を掘った。
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
先生の霊は永くここにあり嗚呼ああ、骨肉は天命終るところの処にまかせ、水にはすなはち魚鼈ぎよべつほどこし、山にはすなはち禽獣きんじうかしむ。何ぞ劉伶りうれいすきを用ひんや。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)