“嘉陵”の読み方と例文
読み方割合
かりょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駒場・石神井しゃくじいの狩は猪を獲ることが多く、文政中の『嘉陵かりょう紀行』には荒川鉄橋の北の、今の川口町の辺に鹿の多いことを述べている。郊外は存外の荒野であったのである。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
また郭盛も、西川せいせん嘉陵かりょう生れの水銀売りだが、ともにこれも方天戟の使い手であり、呂方と張りあって、一つ対影山に二さいを構え、賊同士勢力争いをしていたのである。ところが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郷を出てから、西川せいせん嘉陵かりょうへさまよい、峨眉がび山中に入って、道を学ぶこと三十年。いささか雲体風身うんたいふうしんの術を悟り、身を変じ、剣を飛ばし、人の首を獲ることなど今はいと易きまでになり得ました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)