“井泉”の読み方と例文
読み方割合
せいせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今、その玉璽が計らずも、井泉せいせんの底より拾い上げられて、太守のお掌に授かるというのは、ただ事ではありません
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かごは山僧大列の中を通って、方丈の前で降り、まず、喫茶きっさわんを拝し裏の井泉せいせん垢穢くえを洗う。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
深い井泉せいせんの底に、何十年も、月を映し、落葉を浮かべ、変哲もない田舎暮らしの芋食いもくい武士と思っているまに、この柳生家という古井戸からは、近世になって、兵法の大祖として石舟斎宗厳を出し
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)