西川せいせん)” の例文
、城下まで出して下さい。郝昭とは、ずいぶん親しかった間がらでしたが、自分が西川せいせん流落りゅうらくして以来、つい無沙汰のままに過ぎていました。懇々こんこん、利害を
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また郭盛も、西川せいせん嘉陵かりょう生れの水銀売りだが、ともにこれも方天戟の使い手であり、呂方と張りあって、一つ対影山に二さいを構え、賊同士勢力争いをしていたのである。ところが
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
郷を出てから、西川せいせん嘉陵かりょうへさまよい、峨眉がび山中に入って、道を学ぶこと三十年。いささか雲体風身うんたいふうしんの術を悟り、身を変じ、剣を飛ばし、人の首を獲ることなど今はいと易きまでになり得ました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)