“せいがん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
青眼46.7%
正眼15.6%
星巌6.7%
誓願6.7%
請願6.7%
西岸4.4%
清巌4.4%
晴眼2.2%
正岸2.2%
睛眼2.2%
霽顔2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丹三郎は刀を青眼せいがんに構えたまま、のどいっぱいの声で絶叫した、「お願いです、助勢して下さい、お願いします」
大柄の一人は早くも入口をふさいで大上段に振りかぶり、小柄の一人は、一刀を正眼せいがんに、平次のうしろからジリジリと迫ります。
覚束なくも平仄ひょうそくを合わせてみるだけの芸当だろうとタカをくくって見ると、なかなかどうして、頼山陽を悩ませた細香さいこう女史や星巌せいがん夫人、紅蘭こうらん女史あたりに比べて、優るとも劣るところはない
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
念仏ねんぶつの法語は繰り返して云う。弥陀みだ誓願せいがんを信ぜよ。その誓いに誤りはなく洩れはなく怠りはない。済度さいどこそは如来にょらい本願ほんがんである。救うことと如来たることとは同じ意である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
「田川は有志家だったから、その頃からソロ/\身上しんしょうをへらしたのらしいよ。大伯父さんがこの村の代表だったそうだ。東京まで請願せいがんに出掛けたんだから真剣さ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
おもふにこの潮流てうりうはラツカデヴ群島ぐんたう方面ほうめんから、印度大陸インドたいりく西岸せいがんぎて、マダカツスル諸島しよたう附近ふきんより、亞弗利加アフリカ南岸なんがんむかつてながれてくものに相違さうゐない、すると其間そのあひだには滊船きせん見出みいだされるとか
世をふうして美濃みのに流され、後帰って出家し、東福寺に入り、仏照派の下僧げそうとなり、栗棘庵りっきょくあんに住み、右筆ゆうひつとなり松月庵に住んだ。で、徹書記てっしょきともよび松月庵正徹ともいう。また清巌せいがん和尚ともいった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
晴眼せいがんにひたと向ひ
新頌 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
総宗家旗本伊沢より宗家伊沢が出でたのは、初世正重、二世正信、三世正岸せいがんを経て、四世正久に至つた後である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
睛眼せいがんにひたと向ひ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
霽顔せいがんを見せた事も無い、温語をきいた事も無い。物を言懸ければ聞えぬふりをする事も有り、気に喰わぬ事が有れば目をそばだてて疾視付にらみつける事も有り、要するに可笑しな処置振りをして見せる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)