誓願せいがん)” の例文
民衆が叡山大衆の示威運動をこのむか、平和の誓願せいがんをよろこぶか、去って、庶民の声に聞くがよい
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
念仏ねんぶつの法語は繰り返して云う。弥陀みだ誓願せいがんを信ぜよ。その誓いに誤りはなく洩れはなく怠りはない。済度さいどこそは如来にょらい本願ほんがんである。救うことと如来たることとは同じ意である。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
われは今、孔子廟へ向って、大それた誓願せいがんを立てていたが、一体うぬは、正気か狂人か」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自己の申しわけのような小乗心しょうじょうしんにとどまらず、心から民に詫びて、尽未来じんみらい、世をよくおさめんと懺悔ざんげしての誓願せいがんであるならば、なんぼうわしもよろこんで、片棒をかつぐ気になるかもしれんが
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)