“尽未来”の読み方と例文
旧字:盡未來
読み方割合
じんみらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「むかしは昔、今は今じゃ。兼輔の恋人はもうお身ひとりと決めた。鴨川の水がさかさに流るる法もあれ、お身とわれらとは尽未来じんみらいじゃ」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
冥加みょうがとも、かたじけないとも——この雪之丞とても、尽未来じんみらい、あなたさまのほかに、世上の女性にこころをうごかすようなことはいたしませぬ——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
自己の申しわけのような小乗心しょうじょうしんにとどまらず、心から民に詫びて、尽未来じんみらい、世をよくおさめんと懺悔ざんげしての誓願せいがんであるならば、なんぼうわしもよろこんで、片棒をかつぐ気になるかもしれんが
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)