“じんじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仁慈38.1%
神事14.3%
人事14.3%
塵事14.3%
深井9.5%
神㕝4.8%
人耳4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内藤駿河守正勝は初老を過ごすこと五つであったが、性濶達かったつ豪放で、しかも仁慈じんじというのだから名君の部に属すべきお方、しかし、欠点は豪酒にあった。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
さればイフィジェニアはそのみめよきがために泣き、かゝる神事じんじを傳へ聞きたる賢者愚者をしてまた彼の爲に泣かしむ 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
天変地異てんぺんちいわらつてますものは文学者ぶんがくしやなり。社会しやくわい人事じんじちやにして仕舞しまふ者は文学者ぶんがくしやなり。な、神の特別とくべつなる贔屓ひいきけて自然しぜんhypnotizeヒプノタイズ さる〻ものは文学者ぶんがくしやなり。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
おれの苦しさ、わからんかね。仙脱。無慾。世が世なら、なあ。沈黙は金。塵事じんじうるさく。隅の親石おやいし。機未だ熟さず。出るくいうたれる。寝ていて転ぶうれいなし。無縫天衣。桃李とうり言わざれども。絶望。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
玄浴主は深井じんじ坊といふ塔頭たっちゅうに住んでゐる。いはゆる堂衆の一人である。堂衆といへば南都では学匠のことだが、それを浴主などといふのは可笑おかしい。
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
かみの氏子、堀の内にてよめをむかへ又はむこをとりたるにも、神勅しんちよくとてむこに水をたまはる、これを花水祝はなみづいはひといふ。毎年正月十五日の神㕝じんじ也。
みなのぞきていさゝかも家内に故障さゝはりなく平安無事ぶじなる者をえらび、神㕝じんじの前のあけ神主沐浴斎戒もくよくさいかい斎服さいふくをつけて本社にのぼり、えらびたる人々の名をしるして御鬮みくじにあげ、神慮しんりよまかせて神使とす。
高く大覇たいはを談じて人耳じんじを驚かす
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)