“じすぎ”の漢字の書き方と例文
語句割合
時過100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
墓原はかはらたのは十二時過じすぎ、それから、あゝして、あゝして、と此處こゝまであひだのことをこゝろ繰返くりかへして、大分だいぶん時間じかんつたから。
星あかり (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
二人ふたり何時いつものとほり十時過じすぎとこつたが、をつとがまだめてゐるころ見計みはからつて、御米およね宗助そうすけはういてはなしかけた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
時過じすぎかれははつとして、このゆめからめた。御米およね何時いつものとほ微笑びせうして枕元まくらもとかゞんでゐた。えたくろなかとく何處どこかへつてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米およねは十時過じすぎかへつてた。何時いつもより光澤つやほゝらして、ぬくもりのまだけないえりすこけるやう襦袢じゆばんかさねてゐた。なが襟首えりくびえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)