“ごきりやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御器量25.0%
御容色25.0%
御容姿12.5%
御容貌12.5%
御容量12.5%
御縹緻12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一番言込いひこめ閉口へいこうさせんと思ひ天下に於て御器量ごきりやう第一と云ふ御奉行樣にも弘法こうぼふも筆の過失あやまちさだめ惡口あくこうと思召すならんが罪なく死したる彦兵衞が身は如何遊ばさるゝやと口々に申故大岡殿皆々默止だまれおほせられしを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かつて、木下きのしたさんの柏木かしはぎやしきの、矢張やつぱにはいけかへるとらへて、水掻みづかき附元つけもとを(あか絹絲きぬいと)……とふので想像さうざうすると——御容色ごきりやうよしの新夫人しんふじんのお手傳てつだひがあつたらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
其様そんなことおつしやつても、此婆は聴きませぬ、御容姿ごきりやうなら御才覚なら何に一つ不足なき貴嬢様あなたさまが、何の御不満で左様さやうなこと仰つしやいます、では一生、剛一様の御厄介におなり遊ばして
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ほんたうに前の奥様はナカ/\えらい、好い方で御座いました、御容姿ごきりやうもスツキリとした美くしいお方で——梅子さんが御容姿と云ひ、御気質と云ひ、阿母さんソツクリでいらつしやいますの
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
色白の上品なノツペリとした御容貌ごきりやうに加へて香水やらコスメチツクやら白粉おしろいやら有る程のおつくりをして、お扮装なりは羽二重づくめに金の時計、金の鎖、金の指環
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
俺の旦那は此位えらい方だから家内うちゞうの方が揃つて悉皆みんな豪いや。別して感心なのは嬢様だ子。齢は十九の厄年で名は妙子たえこと仰しやる。君達に見せたいほどな好い御容貌ごきりやうだ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
もよほまことに驚き入たる御志操おこゝろざしなれども夫よりは貴孃あなた御縹緻ごきりやうなれば御縁の口は何程も有るべし我等かねたのみおきたればまづまち給へと云ふにいな縁付も氣兼きがねが否なれば氣樂きらくに遊女奉公を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)