“かたかげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
片影37.5%
片蔭25.0%
片陰25.0%
方影6.3%
片翳6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
又警察以外の方面より見るに、これ亦この恐怖すべき出来事に対して説明の片影かたかげをだに捉へ得たるものなし。
それとればにはかかたすぼめられてひとなければあはたゞしく片蔭かたかげのある薄暗うすくらがりにくるまわれせていこひつ、しづかにかへりみればれも笹原さゝはらはしるたぐひ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
おびははやりの呉絽ごろであろう。ッかけに、きりりとむすんだ立姿たちすがた滝縞たきじま浴衣ゆかたが、いっそ背丈せたけをすっきりせて、さっすだれ片陰かたかげから縁先えんさきた十八むすめ
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
障子しょうじれるひかりさえない部屋へやなかは、わずかにとなりから行燈あんどん方影かたかげに、二人ふたり半身はんしんあわせているばかり、三ねんりでったあにかおも、おせんははっきり見極みきわめることが出来できなかった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
片翳かたかげりの、午後のまちではあったが、人っこ一人通らない閑静さで、蜥蜴とかげが、チョロチョロと歩道を横ぎってゆくほどだった。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)