“立姿”の読み方と例文
読み方割合
たちすがた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床(とこ)の間(ま)には遊女の立姿(たちすがた)かきし墨絵の一幅(いっぷく)いつ見ても掛けかへられし事なく、その前に据ゑたる机は一閑張(いっかんばり)の極めて粗末なるものにて
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
帯(おび)ははやりの呉絽(ごろ)であろう。引(ひ)ッかけに、きりりと結(むす)んだ立姿(たちすがた)、滝縞(たきじま)の浴衣(ゆかた)が、いっそ背丈(せたけ)をすっきり見(み)せて、颯(さっ)と簾(すだれ)の片陰(かたかげ)から縁先(えんさき)へ浮(う)き出(で)た十八娘(むすめ)。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
胴丸(どうまる)に積もる埃(ほこり)の堆(うづたか)きに目もかけず、名に負へる鐵卷(くろがねまき)は高く長押(なげし)に掛けられて、螺鈿の櫻を散らせる黒鞘に摺鮫(すりざめ)の鞘卷(さやまき)指(さ)し添へたる立姿(たちすがた)は、若(も)し我ならざりせば一月前(ひとつきまへ)の時頼
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)