“一月前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとつきまえ50.0%
ひとつきまへ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聖書にある野の百合とは今云う唐菖蒲からしょうぶの事だと、その唐菖蒲を床に活けておいた時、始めて芥舟君かいしゅうくんから教わって、それではまるで野の百合の感じが違うようだがと話し合った一月前ひとつきまえも思い出された。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
胴丸どうまるに積もるほこりうづたかきに目もかけず、名に負へる鐵卷くろがねまきは高く長押なげしに掛けられて、螺鈿の櫻を散らせる黒鞘に摺鮫すりざめ鞘卷さやまきし添へたる立姿たちすがたは、し我ならざりせば一月前ひとつきまへの時頼
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)