『春の大方山（はるのおおがたやま）』

南アルプスの二、三の山が東京から望まれることが確実となったので、外にも尚お、遠い大井川奥の空から煤煙の都東京をこっそり覗いている山が或は有るかも知れない。夫を探し出すには東から眺めた山々の姿を眤と瞳の底に烙き付けて置く必要がある。この見地か …

著者	木暮理太郎
ジャンル	歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本
ジャンル	芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション
初出	「登山とはいきんぐ」1935（昭和10）年8月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約16分（500文字/分）
朗読目安時間	約26分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

大（おおき） 許（ばかり） 可（か） 一向（ひたすら） 暢（のび） 眩（まばゆ） 大方（おおがた） 飽（あく） 拘（かか） 尚（な） 葩（はな） 質（ただ） 顕（あらわ） 頻（しきり） 遥（はるか） 盛（さかん） 此（この） 毎（ごと） 毛無（けなし） 栂（つが） 滾々（こんこん） 無礙（むげ） 然（しか） 瑞牆（みずがき） 田部（たなべ） 益（ますます） 眤（じっ） 頬白（ほおじろ） 確（たしか） 磊珂（らいら） 稍（やや） 霽（は） 端足（はした） 菫（すみれ） 露（あら） 視（み） 雲雀（ひばり） 長閑（のどか） 屡（しばしば） 三峠（みつとうげ） 且（か） 之（これ） 亘（わた） 其（その） 半（なかば） 又（また） 呀然（がぜん） 唯（ただ） 天子（てんし） 夫（それ） 始（はじめ） 孰（いず） 孱顔（さんがん） 宛然（さながら） 次手（ついで） 幽邃（ゆうすい） 広袤（こうぼう） 御坂（みさか） 恣（ほしいまま） 恰（あたか） 抉（えぐ） 拠（よ） 搗（つ） 搦（から） 新（あらた） 是等（これら） 椈（ぶな） 楢（なら） 樅（もみ）