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點
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とこ
ふりがな文庫
“
點
(
とこ
)” の例文
新字:
点
と謂ツたが、
音
(
おん
)
の
出方
(
でかた
)
まで下司な下町式になツて、以前凛とした
點
(
とこ
)
のあツた顔にも氣品がなくなり、何處か仇ツぽい愛嬌が出來てゐた。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
周三はまた、「
何點
(
どこ
)
か俺の
生母
(
せいぼ
)
に似た
點
(
とこ
)
がある。」と思ツた。で何となく
懐慕
(
なつか
)
しいやうにも思はれ、また其の
淋
(
さび
)
しい
末路
(
まつろ
)
が
哀
(
あはれ
)
になツて
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
同時にまたおふくろという人は、些とぐうだらな
點
(
とこ
)
はあるが、氣のさくい、
毒
(
どく
)
のない人といふことも解ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お
互
(
たがひ
)
の
間
(
なか
)
に
暖
(
あつたか
)
い
點
(
とこ
)
があツて欲しいといふことなんだ………が、
俺
(
おれ
)
の家では、お前も
獨
(
ひとり
)
なら、俺も
獨
(
ひとり
)
だ。お互に頑固に孤獨を守ツてゐるのだから、
從
(
したが
)
ツてお互に
冷
(
ひや
)
ツこい。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
でも
此様
(
こん
)
な
筈
(
はず
)
では無かツたがと、
躍起
(
やつき
)
となツて、
行
(
や
)
る
點
(
とこ
)
まで
行
(
や
)
ツて
見
(
み
)
る、
我慢
(
がまん
)
で行ツて見る。
仍且
(
やツぱり
)
駄目
(
だめ
)
だ。
頭
(
てん
)
で
調子
(
てうし
)
が出て來ない。
揚句
(
あげく
)
に
草臥
(
くたび
)
れて了ツて、
悲観
(
ひくわん
)
の
嘆息
(
ためいき
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
尤も學士には、
些
(
ちよツ
)
と高慢な
點
(
とこ
)
があツて、少し面倒な、そして少し得意な説を吐く時には、
屹度
(
きつと
)
「解るか。」と妙に他を馬鹿にしたやうに謂ツて、ずらり學生の顏を見𢌞したものだ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
理合
(
きめ
)
は
粗
(
あら
)
いのに、皮膚の色が黄ばんで黒い——
何方
(
どちら
)
かと謂へば
營養不良
(
えいやうふりやう
)
といふ色だ。
迫
(
せま
)
ツた眉には
何
(
な
)
んとなく
悲哀
(
ひあい
)
の色が
潛
(
ひそ
)
むでゐるが、眼には
何處
(
どこ
)
となく
人懷慕
(
ひとなつこ
)
い
點
(
とこ
)
がある。
謂
(
い
)
はゞ
矛盾
(
むじゆん
)
のある顏立だ。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
點
部首:⿊
17画
“點”を含む語句
點頭
合點
斑點
點火
頂點
中心點
交叉點
缺點
一點
弱點
此點
點々
點滴
要點
打點頭
點燈頃
早合點
點出
點綴
終點
...