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黙
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だんま
ふりがな文庫
“
黙
(
だんま
)” の例文
旧字:
默
おぢさんは
黙
(
だんま
)
りで、
傍
(
そば
)
に
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た
私
(
わたし
)
までものをいふことが
出来
(
でき
)
なかつたんだもの、
何
(
なに
)
もくらべこして、どつちがえらいとも
分
(
わか
)
りはしないつて。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
返事を、
引込
(
ひっこ
)
めた舌の
尖
(
さき
)
で丸めて、
黙
(
だんま
)
りのまま、若い女房が、すぐ店へ出ると……文金の高島田、銀の
平打
(
ひらうち
)
、
高彫
(
たかぼり
)
の
菊簪
(
きくかんざし
)
。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
黙
(
だんま
)
りでは相済まないと思って、「先生、
私
(
わたくし
)
も、京子とともに無点本の水滸伝。」上杉先生が、「その
隙
(
ひま
)
に、すいとんか、おでんを売れ。」「ははっ。」とこそは荷高似内
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頬白は
智慧
(
ちえ
)
のある鳥さしにとられたけれど、
囀
(
さえず
)
ってましたもの。ものをいっていましたもの。おじさんは
黙
(
だんま
)
りで、
傍
(
そば
)
に見ていた私までものを言うことが出来なかったんだもの。
化鳥
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……膳の来るにも間があろう。そう思ったので帽子も
被
(
かぶ
)
らないで、
黙
(
だんま
)
りで、ふいと出た。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「
宜
(
よろ
)
しくばお
止
(
や
)
めになさいまし。」と大いに澄し、顔を見合せて
黙
(
だんま
)
りとなった。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この間もあの
術
(
て
)
で驚かしゃあがった、
尨犬
(
むくいぬ
)
め、しかも真夜中だろうじゃあねえか、トントントンさ、誰方だと聞きゃあ
黙然
(
だんまり
)
で、
蒲団
(
ふとん
)
を
引被
(
ひっかぶ
)
るとトントンだ、誰方だね、
黙
(
だんま
)
りか、またトンか
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と渡す——
筧
(
かけひ
)
がそこにあるのであったら、
手数
(
てかず
)
は掛けないでも洗ったものを、と思いながら思ったように口へは出ないで、
黙
(
だんま
)
りで、恐入ったんですが、
柔
(
やわらか
)
く絹が
搦
(
から
)
んで、水色に足の透いた処は
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ですがね、欄干へ立って、淀川堤を御覧なさると、
貴方
(
あなた
)
、
恍惚
(
うっとり
)
とおなんなさいましたぜ。
熟
(
じっ
)
と考え込んでおしまいなすって、何かお話しするのもお気の毒なような御様子ですから、私も
黙
(
だんま
)
りでね。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
兀
(
は
)
げたのだらう。月に
青道心
(
あおどうしん
)
のやうで、さつきから
黙
(
だんま
)
り
家
(
や
)
の
老人
(
としより
)
が
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
黙
常用漢字
中学
部首:⿊
15画
“黙”を含む語句
沈黙
黙然
緘黙
黙会
黙々
沈黙家
黙劇
黙止
緘黙行
寂黙
黙祷
黙契
寡黙
黙示
黙頭
黙示録
黙言
古河黙阿弥
河竹黙阿弥
黙誦
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