“青道心”の読み方と例文
読み方割合
あおどうしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青道心あおどうしんの小坊主め。お前一人は親の味をよう盗まなかったのか。気の毒な奴だな。」
艸木虫魚 (新字新仮名) / 薄田泣菫(著)
簪纓しんえいなげうち棄て、耀かがやける家柄をも離れ、木の端、竹のきれのような青道心あおどうしんになって、寂心のもとに走り、其弟子となったのは、これも因縁成熟じょうじゅくして其処に至ったのだと云えば、それまでであるが
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ですから、わたくしはまず、自分の生命を、愛することから、修行してゆこうとする青道心あおどうしんにすぎませぬ。衆生を助けるなどの仏知も、神異の才も、わたくしには、持ち合わしておりません。