“だんま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
81.8%
牝馬9.1%
黙然9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
返事を、引込ひっこめた舌のさきで丸めて、だんまりのまま、若い女房が、すぐ店へ出ると……文金の高島田、銀の平打ひらうち高彫たかぼり菊簪きくかんざし
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ほう! 伯楽も、馬々って、馬をほしがっていだっけ、駒馬こまうまさは手が届かなかったどえで、牝馬だんまにしたで。」
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
高木のとげ野郎にあ、全く油断も隙もねえなあ。駒馬を貸して置く代わりに、伯楽から、牝馬だんま
(新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
いて突立つッたったその三味線を、次のの暗い方へそっ押遣おしやって、がっくりと筋がえた風に、折重なるまで摺寄すりよりながら、黙然だんまりで、ともしびの影に水のごとく打揺うちゆらぐ、お三重の背中をさすっていた。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)