駿馬しゆんめ)” の例文
初更しよかういたるや、めるつまなよやかにきて、粉黛ふんたい盛粧せいしやう都雅とがきはめ、女婢こしもとをしてくだん駿馬しゆんめ引出ひきいださせ、くらきて階前かいぜんより飜然ひらりる。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
膨れいで、日がその駿馬しゆんめを他の星の下に裝はざるまに、各〻その色をもて姿を新たにするごとく 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
四節は追はずして駿馬しゆんめの如くに奔馳ほんちし、草木の栄枯は輪なくして廻転する車の如し。自然は常変なり、須臾しゆゆも停滞することあるなし。自然は常動なり、須臾も寂静あることなし。
万物の声と詩人 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
駿馬しゆんめ威徳ゐとく金銀こんごんさふらふ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
きん駿馬しゆんめをせめたてよ。
不可能 (旧字旧仮名) / エミール・ヴェルハーレン(著)
令史れいしいへ駿馬しゆんめあり。無類むるゐ逸物いちもつなり。つね愛矜あいきんして芻秣まぐさし、しきりまめましむれども、やせつかれて骨立こつりつはなはだし。擧家きよかこれをあやしみぬ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
きん駿馬しゆんめし上げる。
不可能 (旧字旧仮名) / エミール・ヴェルハーレン(著)
駿馬しゆんめ威徳ゐとくといつぱ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
拜謁はいえつまうして駿馬しゆんめたてまつらん
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)