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隣室
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りんしつ
ふりがな文庫
“
隣室
(
りんしつ
)” の例文
ある
時
(
とき
)
は、
隣室
(
りんしつ
)
に
臥
(
ね
)
てゐるKの
夫人
(
ふじん
)
に
搖
(
ゆす
)
り
起
(
おこ
)
されて
眼
(
め
)
を
覺
(
さ
)
ましたが、
彼女
(
かのぢよ
)
にはそれが
單
(
たん
)
に
夢
(
ゆめ
)
とばかり、
打
(
う
)
ち
消
(
け
)
すことができなかつた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
そうではないのです……。いくどもお願いしますが、説明はあとで
隣室
(
りんしつ
)
ですることでおゆるしください。もしもかれらを
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
隣室
(
りんしつ
)
の法学生ともいく度か話をした。とにかく人の話をおもしろく聞かれるようになった。
給仕
(
きゅうじ
)
の下女に
愛想
(
あいそ
)
の一言もいうようになった。同級生に知り合いができて訪ねてくる。
廃める
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
然
(
しか
)
るに次の年の春、塚山が芸者をつれて箱根へ遊びに行った時、同じ旅館の
隣室
(
りんしつ
)
に泊っていた六十あまりの老夫婦が、おたみの
稚顔
(
おさながお
)
によく似た少女をつれているのを見て、様子をきくと
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
窓のないこの部屋の四つの壁は、
隣室
(
りんしつ
)
につうずる二つのドアをのぞいたほかは、ぜんぶが横に長い
棚
(
たな
)
になっていた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
隣室
(
りんしつ
)
には、Aの
夫人
(
ふじん
)
、Cの
母堂
(
ぼだう
)
、
若
(
わか
)
いTの
夫人
(
ふじん
)
等
(
ら
)
が
集
(
あつま
)
つてゐた。
病室
(
びやうしつ
)
の
方
(
はう
)
での
忙
(
せは
)
しさうな
醫員
(
いゐん
)
や
看護婦
(
かんごふ
)
の
動作
(
どうさ
)
、
白
(
しろ
)
い
服
(
ふく
)
の
擦
(
すれ
)
音
(
おと
)
、それらは一々
病人
(
びやうにん
)
の
容態
(
ようたい
)
のたゞならぬ
事
(
こと
)
を、
隣室
(
りんしつ
)
に
傳
(
つた
)
へた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
これは常識による推理ですが、針目博士はあの部屋の
爆発危険
(
ばくはつきけん
)
をかんじて、あなたがた係官を
隣室
(
りんしつ
)
へ
退避
(
たいひ
)
させた。そしてじぶんひとり、あの部屋にのこった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
同じような部屋割りの
隣室
(
りんしつ
)
だった、椅子もないので、私達はベッドの上に腰を下した。ここに
暫
(
しばら
)
くの時間があるが、この間に帆村とうまく連絡を取っておかねばならない。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「ガチャリッ」と
硝子
(
ガラス
)
の破れる音が
隣室
(
りんしつ
)
ですると、屋根から窓下にガラガラッと大きな物音をさせて
墜落
(
ついらく
)
したものがある。ソレッというので一同は
扉
(
ドア
)
を押し開いて隣室に飛びこんだ。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
隣室
(
りんしつ
)
のハンスのこえである。部屋の扉は、いまにも叩き割られそうである。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
△音響、畳をけってたち、
隣室
(
りんしつ
)
の
襖
(
ふすま
)
をあける。
新学期行進曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「お姉さま」と千鳥が
隣室
(
りんしつ
)
から呼んだ。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“隣室”の意味
《名詞》
隣の部屋。
(出典:Wiktionary)
隣
常用漢字
中学
部首:⾩
16画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“隣”で始まる語句
隣
隣家
隣村
隣人
隣席
隣国
隣合
隣近所
隣座敷
隣町